京都府にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
イギリス人夫が短期滞在ビザで来日中であり、日本での結婚手続きが完了しそのまま日本で一緒に暮らしたいため、イギリス人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、ご主人が日本旅行中に出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。今回のご夫婦の場合は、奥様が就職活動中であり、また、ご主人も会社を辞めて短期滞在ビザで来日しており、結婚ビザ取得次第就職活動をする予定だったため、収入面が不安定である=生活に安定性がないことが問題点でした。
結婚ビザ申請をするにあたり、意外とおろそかになりがちなのが「収入面」についてです。日本人同士だとどちらにお金がなくても結婚して一緒に暮らしていくことができますが、結婚ビザを申請する場合はそうはいきません…。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2016年5月
イギリス人夫が日本旅行中に京都府内にあるホテルにて日本人妻と出会う
2016年5月
日本:2017年10月
イギリス:未手続
2018年12月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格変更許可申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書に関する補足説明書
- 身元保証書
- 住民票
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
- 夫婦の手紙の写し
追加身元保証人(義父:***)に関する資料
- 身元保証書
- 住民票
- 在籍証明書
- 平成29年分 市民税・県民税(所得・課税)証明書
- 平成30年度 納税証明書
- 残高証明書
その他の資料
- ハローワークカードに関する補足説明書
- ハローワークカードの写し
- 在留資格変更許可申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、日本側で先に結婚し、イギリス側でも結婚手続きをしようと駐日英国大使館に確認したところ、「日本で結婚手続きが済んでいるため、英国で結婚手続きをできない」との回答から、「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が提出できないため、その点をしっかり書面で伝えました。
夫婦の収入が少ない
イギリス人夫が仕事を辞めて来日し、日本人妻がアルバイトを始めたばかりということだったので、今回は日本人妻の父親に追加身元保証人になってもらいました。また、日本人妻が現在、就職活動を行っていることを明らかにする資料として「ハローワークカードの写し」を添付しております。
先生のコメント
結婚ビザではご夫婦が日本で安定した生活ができることが非常に重要なポイントです!少しでも不安要素がある場合はしっかりと書面で伝えることを心がけましょう!このわずかな手間が審査に影響を及ぼすこともあります!
関連リンク
ページ番号:S-00001165