行政書士が作る実際にあった日英夫婦の4コマ漫画




配偶者ビザ申請が許可になったポイントを詳しく解説
今回の申請では、以下の2つの点が評価され、無事に配偶者ビザの許可に至りました。
✅ 真実の結婚関係であることが認められた点
ご夫婦は結婚から3年以上が経過してからビザ申請をされましたが、その理由は「イギリスでの配偶者ビザ取得を目指していたため」という事情によるものでした。
一般的に、結婚後に長期間ビザ申請を行わない場合、偽装結婚の可能性を疑われることがあります。しかし今回は、申請理由書にてイギリスでのビザ申請の経緯や経済的なハードルを丁寧に説明することで、「真実の結婚関係である」と認められました。
✅ 日本での生活基盤が安定していると評価された点
当初はイギリスでの配偶者ビザ取得を目指していたご夫婦でしたが、ご主人が派遣社員として年収約250万円という状況にあり、イギリスの厳しい年収基準を満たすことができず、最終的に日本でのビザ申請に切り替えることになりました。
日本の配偶者ビザでは、イギリスと異なり年収基準が明確には定められておらず、ご主人の収入でも「日本で安定した生活を送れる」と判断されました。このように、現実的な生活設計が可能である点も審査で高く評価されました。
配偶者ビザ申請が許可になったポイントを詳しく解説
📌日本の配偶者ビザの特徴って?
日本で外国人配偶者と一緒に暮らすためには、配偶者ビザ(在留資格「日本人の配偶者等」)を取得する必要があります。このビザは比較的取得しやすいと言われていますが、実際には「収入の安定」や「結婚の実態」があることを、きちんと書類で示す必要があります。
また、日本の配偶者ビザの特徴として法律上の結婚をしていないと取得できないため、「婚約中」「事実婚」「内縁関係」という状態では申請ができませんので注意が必要です。
📌イギリスの配偶者ビザの特徴って?
イギリスで暮らすためのSpouse Visa(配偶者ビザ)は、かなり条件が厳しいことで知られています。2024年時点で、配偶者の年収が最低でも約550万円以上であることが求められ、今後もさらに引き上げられる可能性があります。
さらに、英語力の証明も必要で、IELTS Life Skills A1レベルの試験に合格することが初回申請の条件になっています。こうした要件を満たせず、最終的に日本でのビザ取得に切り替えるご夫婦も少なくありません。
一方、イギリスの配偶者ビザの特徴として「法律上の婚姻関係にある」以外でも、「2年以上同居している」や「婚約中であり渡英後6ヶ月以内に結婚を予定している」のいずれかの条件を満たしていれば、申請をすることができます。

日本とイギリスの配偶者ビザ申請の大きな違いとしては、日本の配偶者ビザ申請も厳しく審査はされますが夫婦の状況に応じて多少収入が心もとなくとも臨機応変に対応してもらえることが挙げられます。イギリスの配偶者ビザ取得が困難な場合は、日本で暮らすことも視野に入れて一度ご相談いただければ幸いです!
サポート内容とご依頼費用
国籍 | イギリス人 |
年齢・性別 | 40代男性 |
依頼内容 | 配偶者ビザの在留資格認定証明書交付申請 |
費用 | 137,500円 |
お客様の懸念点 | ・結婚から3年以上経過している |

コモンズ行政書士事務所
代表行政書士 山中 健司
プロフィール
2011年8月 コモンズ行政書士事務所を開業
専門分野
帰化・永住・ビザ申請・会社設立・各種許認可
こちらのページでも詳しく解説しています
ページ番号:S-00001175