過去の申請(母の配偶者ビザ申請)で虚偽の記載が発覚したベトナム人の連れ子定住者ビザ申請

定住者ビザ事例 No.11

埼玉県にお住まいの日本人男性から定住者ビザ申請のご依頼を受けました。

技能実習ビザで来日中のベトナム人女性と結婚し、ベトナム人女性の配偶者ビザが取得できたため、ベトナム人の連れ子を日本に呼びたいという事例です。

今回の場合、連れ子は11歳であり、ベトナム人女性と前夫(ベトナム人)との間に生まれた子どもになります。父母の離婚後は、ベトナム人女性が養育されておりましたが、事情があり、現在は母方の祖母や伯父が養育しているとのことです。

現在、ご依頼者様は夫婦2人暮らしをされており、世帯年収は850万円でした。今回の申請にあたり、色々と資料をいただいたところ、このまま申請してしまうと前回の配偶者ビザ申請の内容に誤りが発覚したため、経緯をしっかりと聞き取り、結果として反省文を提出しております。

担当者
担当者

お客様の中には、ちょっとくらいいだろうという気持ちで質問文で尋ねられている情報を省略したりする方などがいますが、次の申請、次の次の申請で思わぬトラブルになりますので絶対にやめましょうね!

注意

個人を特定できないよう多少の修正や加工を施しております。

定住者ビザ申請の内容

定住者ビザ申請に至るまでの経緯

出生

2011年9月

ベトナム人の父母の間に生まれる

父母の離婚

2014年6月

ベトナム人の父母が離婚(※親権は母)

母の来日

2019年2月

ベトナム人の母が技能実習ビザで渡日(※子は祖母・伯父が養育)

母の結婚

2021年11月

ベトナム人の母が日本人男性と結婚

定住者ビザ申請

2022年9月

定住者ビザの申請書類一覧表

申請人に関する資料

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 在留資格認定証明書交付申請理由書
  • パスポートの写し
  • 出生届及び日本語訳文
  • 決定承認(離婚の合意と当事者の合意について)及び日本語訳文
  • 送金に関する資料
    ・海外送金明細書の写し
  • 家族の写真

身元保証人(母及び義父)に関する資料

  • 身元保証書 2 通
  • 戸籍謄本
  • 住民票
  • 母に関する資料
    ・町民税・県民税 課税証明書
    ・納税証明書
    ・在留カードの写し
  • 義父に関する資料
    ・在籍証明書
    ・住民税決定証明書
    ・納税証明書

その他の資料

  • 反省文
  • 返信用封筒
  • 申請書類について

プロの視点でチェック

定住者ビザ申請のポイント

  • 特になし
  • 実質的な婚姻期間が3年以下
  • 安定した収入がない
  • 日本人の実子がいない
  • 日本人の実子の親権・監護権がない
  • 日本人の実子を養育していない
  • 14日以内の届出をしていない
  • 海外の親権証明書がない
  • 海外の扶養証明書がない
  • 17歳の誕生日を過ぎている
  • 法律違反がある
  • 過去のビザ申請で嘘の記載がある
  • 身元保証人の保証力に不安がある
  • その他
先生の解説

過去のビザ申請で嘘の記載がある

ビザ申請の場合は、過去に提出した書類との整合性が重要となります。今回の場合は、約1年前に結婚ビザの申請をしておりましたが、その際にうっかり兄の情報を書き忘れてしまっていたとのことでした。今回の申請にあたり、娘宛の養育費を振り込んでいる口座が兄名義のものであることからその事実が発覚したため、前回の申請で兄の情報が抜けていたことに対する反省文を提出しております。

先生のコメント

担当者
担当者

約1年前の結婚ビザ申請も弊所にご依頼頂きましたが、悪意のない嘘をつかれてしまうとなかなか気づくことができません。今回は、申請前に過去の資料との矛盾を発見できたため無事に許可が下りましたが、いくら悪意のない嘘でも悪質だと判断されてしまう可能性もありますのでご注意ください!

関連リンク

定住者ビザに関する情報はこちら!

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