静岡県にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
フィリピン人夫が技能実習ビザで来日中であり、日本での結婚手続きが完了しそのまま日本で一緒に暮らしたいため、フィリピン人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、技能実習生として働いているご主人の勤務先に、後から奥様が入社してくるという少し珍しい形で出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。両家への結婚の挨拶を済ませ結婚式も行っているなど、ビザ申請する上では大きな問題もなくスムーズにお手続きを進めることができました。
現在、日本には約28万人の外国人技能実習生がいるって知っていましたか?
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2018年10月
フィリピン人夫が技能自習生として来日中に勤務先で日本人妻と出会う
2019年3月
日本:2022年1月
フィリピン:未手続
2022年2月
結婚ビザの申請書類一覧表
申請人(***)に関する資料
- 在留資格変更許可申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 在留カードの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書に関する補足説明書
- 令和3年度住民税決定証明書
- 令和2年度・3年度納税証明書
- 在留資格変更承諾書2通
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
身元保証人(妻:***)に関する資料
- 身元保証書
- 住民票
- 在職証明書
- 令和2年度・3年度住民税決定証明書
- 令和2年度・3年度納税証明書
その他の資料
- 母子健康手帳の写し
- 申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、フィリピン人夫は以前フィリピン人と結婚しており離婚手続きは完了しているものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、離婚証明の用意が整わず、フィリピン側の結婚手続きを進めることができないため、離婚証明が取得出来次第、駐日フィリピン大使館にて婚姻手続きを行う旨を記述した「結婚証明書に関する補足説明書」を提出しております。
その他(技能実習ビザから結婚ビザへの変更)
技能実習ビザから結婚ビザへの変更は、外国人技能実習制度の「日本の技術・技能や知識を伝えて母国で活躍してもらう」という本来の趣旨から大きく外れてしまうため、かなり審査が厳しくなります。そのため、技能実習先である監理団体や実習実施機関、送出機関から結婚してもいいという同意書をもらうことができなければ、いくら真実の結婚であっても、いくら収入が安定していてもおすすめすることはできません。
先生のコメント
今回のご夫婦の場合、奥様が妊娠中であることから、妊娠を証明する資料として「母子健康手帳の写し」も追加で提出しております。
関連リンク
ページ番号:S-00003662