熊本県にお住まいの日本人男性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
興行ビザで来日中に出会ったタイ人妻と日本とタイでの結婚手続きが完了し、日本で一緒に夫婦生活を送りたいので、タイ人妻の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様が興行ビザの期限を迎えタイへ帰国した後も、順調に交際を続けたすえに結婚に至っております。また、興行ビザで来日中に知り合い、知り合ってから3か月で結婚という偽装結婚を疑われやすい出会いの経緯でしたが、お二人の話をよく聞いていくとお二人が真剣に交際されていることが伝わってきました。
興行ビザは、外国人モデルや歌手、俳優、女優、ダンサー、音楽家、格闘家、タレント、プロスポーツ選手などのためのビザで、別名「タレントビザ」や「芸能ビザ」と言われています。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2018年2月
タイ人妻が興行ビザで来日中に熊本県内にある飲食店にて日本人夫と出会う
2018年2月
日本:2018年5月
タイ:2018年5月
2019年7月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書及び日本語訳文
- 身元保証書
- 住民票
- 在職証明書
- 給料支払明細書の写しに関する補足説明書
- 給料支払明細書(平成30年1月から5月分)の写し
- 平成30年度市・県民税課税台帳記載事項証明書
- 平成30年度納税証明書
- 残高証明書
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
その他の資料
- 返信用封筒
- 在留資格認定証明書交付申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
出会ってから結婚までの期間が1年以下
初めて出会ってから1年以内に結婚しているスピード結婚の場合は、偽装結婚を疑われる恐れがある問題と、ご夫婦の交流や関係性を証明することが難しいという問題があります。今回の場合は、タイ人妻が来日中に日本人夫と出会っていることや両家の家族にも直接会って結婚の挨拶をしていることなどをしっかり書面で伝えました。
出会い方に不安要素がある
一概には言えませんが、特に風俗店で働くダンサーとして興行ビザで来日している女性と結婚する場合、引き続き仕事をしたいがために偽装結婚をしているのではないかと疑われます。真実の結婚であると客観的にわかる資料をできるだけ多く提出することが審査の決め手になるでしょう!
その他(転職して間もないため現在の収入を証明する資料を添付)
今回の場合は、日本人夫が約1年前に転職しているため、日本人夫の課税証明書に現在の職場の収入が反映されていないことから、現在の職場の収入を証明する資料として給与明細書の写しを添付することで収入面の安定性を立証しました。
先生のコメント
今回のご夫婦の場合、結婚から出会ってから約3か月というスピード結婚でしたが、お二人がほぼ同じ年齢で初婚同士であることや両家族と一緒に撮影した写真があること、結婚式を予定していることなどが後押しとなり、無事に結婚ビザの許可を頂くことができました!本当によかったですね!
関連リンク
ページ番号:S-00003325