香川県にお住まいの日本人男性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
オンラインゲームを通じて知り合った中国人妻との結婚手続きが完了し、そのまま日本で一緒に暮らすため、中国人妻の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様が日本に留学中に出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。このご夫婦の問題点としては、一番最初にご連絡を頂いた際、ご主人が無職(※貯金で生活されていた)だった点でしたが「アルバイトでもいいので、定期的な収入が得られる何らかの仕事に就いた方が良い」をアドバイスさせて頂いたところ、真摯に受け止めて頂き、申請までに就職先を見つけていただくことができました。

結婚ビザの申請では「偽装結婚ではないか?」という点も大事ですが、収入の安定性も重視されます。一人暮らしで充分やっていける貯金があったとしても、よほど高額な金額でないかぎり、収入が不安定とみなされる恐れがあります。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2015年3月
日本人夫と中国人妻がオンラインゲーム上で知り合う
2019年4月
日本:2021年3月
中国:未手続
2021年4月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格変更許可申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 在留カードの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書に関する補足説明書
- 身元保証書
- 住民票に関する補足説明書
- 住民票
- 収入に関する補足説明書
- 労働条件通知書の写し
- 令和2年度市県民税所得課税証明書
- 平成31年度、令和2年度納税証明書
- 残高証明書
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
その他の資料
- 今後の生活に関する説明書
- 修了証明書
- 申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、日本で先に婚姻手続きを行い、中国側に確認したところ、日本側で結婚手続きが済んでいるため、中国側では届出が不要との回答があったとのことから、「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が提出できない理由を書面にして伝えました。
夫婦の収入が少ない
夫婦のどちらも無職の場合は、日本で安定した生活が送れないとして不許可になるという問題があります。今回の場合は、ご依頼時は夫婦どちらも無職の状態でしたが、ご主人が契約社員として就職したことにより、夫婦の収入の安定性はおおむね確保されました。ただし、就職したばかりということで生活が安定するまで母から支援を受け、支出をできるだけ抑えるという事情を丁寧に説明し、今後の生活の見通しがあることを立証しました。
先生のコメント

結婚ビザではご夫婦が日本で安定した生活ができることが非常に重要なポイントです!少しでも不安要素がある場合はしっかりと書面で伝えることを心がけましょう!このわずかな手間が審査に影響を及ぼすこともあります!
関連リンク
ページ番号:S-00002023