神奈川県にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
短期滞在ビザで来日中のカンボジア人夫との結婚手続きが完了し、これから日本で一緒に暮らしたいため、カンボジア人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様がカンボジア旅行中にタクシードライバーであるご主人と出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。また、今回のご夫婦は出会ってから結婚までの期間が約6カ月しかありませんでしたが、その間、奥様が何度もカンボジアへ行っていたり、お互いの両親に直接会って結婚の挨拶をしているなど、お二人の関係に問題ないと判断し、結婚ビザ申請を進めさせていただきました。

お二人が付き合い始めた当初、奥様のご両親からは結婚に反対されていたそうですが、何度も二人でご両親のもとへ挨拶に出向き、最終的に結婚を認めてもらったとのことです。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2017年11月
日本人妻がカンボジア旅行中にタクシードライバーであるカンボジア人夫と出会う
2017年11月
日本:2018年3月
カンボジア:未手続
2018年4月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格変更許可申請書
- 質問書
- 質問書別紙
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 結婚証明書に関する補足説明書
- 戸籍謄本
- 身元保証書
- 住民票
- 在籍証明書
- 給与明細に関する補足説明書
- 給与明細の写し
- 平成29年度 市民税・県民税課税額証明書
- 平成29年度 市民税・県民税納税証明書
- 残高証明書
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
その他の資料
- 在留資格変更許可申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、日本で先に結婚し、カンボジア大使館で結婚手続きを行おうとしたところ、カンボジア国内でしか結婚手続きができないことから、カンボジアから発行された結婚証明書がない旨を記載した補足説明書を添付しております。
※ 日本側の結婚手続き後にカンボジア側の結婚手続きができる場合、申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書(カンボジア側の結婚証明書)がないとして、審査官によっては、不許可になることも充分あります。今回のご夫婦はその旨を説明し充分理解していただいたうえで、結婚ビザ申請を行っています。
出会ってから結婚までの期間が1年以下
交際を始めてから1年以内に結婚しているスピード結婚の場合は、ご夫婦の交流や関係性を証明することが難しく、偽装結婚を疑われる恐れがあります。今回の場合は、ご夫婦が出会ってから結婚するまでトークアプリで毎日やり取りをしていたこと、日本人妻がカンボジアへ3回行っていること、また、日本人妻がカンボジアへ行った際にカンボジア人夫の家族に直接会い結婚の挨拶をしていることなどをしっかり書面で伝えました。
その他(給与明細に関する補足説明書について)
今回の申請では、日本人妻が転職したばかりということだったため、現在の収入を証明する資料として給与明細書の写しを添付しております。
先生のコメント

スピード結婚は、偽装結婚を疑われやすい傾向にあるので要注意です!
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