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約4年前に不法残留者として摘発され強制送還されたトルコ人夫の結婚ビザ申請

結婚ビザ事例 No.207

大分県にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。

トルコで暮らしているトルコ人夫との結婚手続きが日本とトルコで完了し、これから日本で一緒に暮らすため、トルコ人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。

このご夫婦は、SNSアプリを通じて知り合い交際を続けたすえに結婚に至っております。今回の申請にあたり、ご主人が過去に短期滞在ビザで来日し、母国に帰国したくないという思いから難民認定申請をしていたものの、難民認定されず、最終的に不法残留者として摘発され強制送還されたという過去があり、不許可になる可能性が高いことを十分ご説明したうえでご依頼を承りました。

担当者
担当者

強制送還された過去がある場合、強制送還された日から5年間日本への上陸が拒否されることになります。今回の方は、強制送還された日から約4年6か月経過してからの申請でした。

注意

個人を特定できないよう多少の修正や加工を施しております。

ご夫婦の結婚ビザ申請の内容

出会いから結婚ビザ申請までの経緯

2人の出会い

2021年10月

利用していたSNSアプリを通じて知り合う

交際を始めた年月

2021年12月

結婚した年月

日本:2022年11月

トルコ:2022年11月

在留資格認定証明書交付申請(結婚ビザ)

2023年3月

結婚ビザの申請書類一覧表

ご夫婦に関する資料

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 質問書
  • 在留資格認定証明書交付申請理由書
  • パスポートの写し
  • 戸籍謄本
  • 結婚証及び日本語訳文の写し
  • 身元保証書
  • 住民票
  • 在籍証明書
  • 令和4,3年度(令和3,2年分)市県民税所得課税証明書
  • 令和3年度(令和2年分)市県民税納税証明書
  • 夫婦の写真
  • 夫婦のチャット履歴

その他の資料

  • 反省文
  • 嘆願書
  • 返信用封筒
  • 申請書類について

プロの視点でチェック

結婚ビザ申請のポイント

  • 特になし
  • 両国の結婚証明書がない
  • 夫婦ともに海外在住
  • 出会ってから結婚までの期間が1年以下
  • ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
  • 20歳以上年齢差がある
  • 離婚歴に不安要素がある
  • 出会い方に不安要素がある
  • 夫婦の収入が少ない
  • お互いの家族が結婚のことを知らない
  • 夫婦が日本で別居
  • 2人だけでコミニュケーションが取れない
  • 法律違反あり
  • 過去のビザ申請で嘘の記載がある
  • 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
  • その他
先生の解説

法律違反あり

日本に入国後、決められた在留期間内に出国せず日本にとどまっていることを「不法滞在(オーバースティ)」と言います。不法滞在をしていて見つかったら強制的に出国させられてしまい、その後決められた期間(もしくは永久に)日本に入国することができません。今回の場合は、退去強制により出国しているものの、出国したのが4年6か月以上前であること、いわゆるリピーター(※過去に日本から退去強制されたり、出国命令を受けて出国したことがある者のこと)ではないことから、許可が出る可能性が少しでもあると判断し申請に臨みました。

先生のコメント

担当者
担当者

今回は、さらに日本人の奥様がとある事情を隠されていたことが発覚し結果として不許可になってしまいました。理由として以下の2点が挙げられていました。

強制送還から5年が経過していない

強制送還された過去がある場合、強制送還された日から5年間日本への上陸が拒否されることになります。今回の方は、強制送還された日から約4年6か月経過してからの申請でした。

日本人の奥様が離婚後も前夫と同居を続けている

日本人の奥様が再婚であることは伺っておりましたが、仕事や収入の関係で前夫と同居を続けられており、その事情をこちら側に隠されていました。住民票でも世帯分離をされており、ウソをついていると判断できなかったのは非常に残念でなりません。もちろん、前夫と同居を続けている場合、現在の夫との偽装結婚を疑われるのは当然です。

包み隠さずすべてを説明していただければ、こちらとしても専門家としてアドバイスが可能です。ただ、今回の様にやましい事実を隠されてしまうと、当然不許可になり、お客様としても我々としても不本意な結果に終ってしまいます。専門家に依頼する際は、全ての事情を打ち明けてください!

関連リンク

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