北海道にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
インターネットサイトを通じて知り合った韓国人夫がおり、半年後に子供もできたというスピード交際でしたが、家族の反対にあい、子供が生まれてからもお互いに籍は入れずに過ごしていたとのことです。その後、コロナの影響でなかなか会えない状態が続き、家族3人で一緒に暮らしたいという気持ちが強くなったので、結婚手続きを行い、韓国人夫の結婚ビザ申請をしたいという事例です。
このご夫婦は、二人の間に子どももおり夫婦仲に全く問題ありませんが、奥様がアルバイトで収入面が弱いという問題がありました。それ以上に大きな問題として、約1年前にご主人が韓国で飲酒運転を行い重い罰金処分を受けており、何度も追加資料の提出を求められるなど、大変苦労した申請でした。
結婚ビザ申請の際、追加資料を求められることは多くありますが、このご夫婦は二度の追加資料の提出を求められたという珍しいケースでした。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2018年5月
インターネットサイトを通じて韓国人夫と日本人妻が知り合う
2018年6月
日本:2021年5月
韓国:2021年7月
2021年9月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 質問書
- 在留資格認定証明書交付申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 婚姻関係証明書及び日本語訳文
- 身元保証書
- 住民票
- 入居証明書
- 住居の見取り図の写し
- 在籍証明書
- 令和2年分給与所得の源泉徴収票の写し
- 令和3,2年度市民税・府民税証明書
- 令和3,2年度納税証明書
- 平成31年度納税証明書
- 残高証明書
- 家族の写真
- 夫婦のチャット履歴
- 夫婦の通話履歴
追加身元保証人(兄:***)に関する資料
- 身元保証書
- 住民票
- 雇用証明書
- 令和3,2年度市民税・府民税証明書
- 令和2年度・平成31年度納税証明書
その他の資料
- 反省文
- 嘆願書
- 宣誓書
- 犯罪・捜査経歴回答書及び日本語訳文
- 罰科金納付証明書及び日本語訳文
- 返信用封筒
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
夫婦の収入が少ない
夫婦の収入が少ない場合、日本で安定した生活が送れないとして不許可になるという問題があります。今回の場合、日本人妻がアルバイトのため、日本人妻の兄に追加の身元保証人として協力してもらっています。
法律違反あり
日本国内・海外を問わず、犯罪歴がある場合はビザの審査に影響を及ぼし、内容によってはそれだけで不許可になってしまいます。今回の場合、韓国人夫が約1年前に飲酒運転を行い、その後罰金を支払うか労役に服するかという状況で結婚ビザ申請をしたいというご依頼がありました。不許可になっていてもおかしくない案件でしたが、韓国人夫が飲酒運転を起こした当時の状況を詳細に説明し、現在では深く反省していること、日本人妻も事態を重く受け止め指導・監督していくことを誓約した書類をそれぞれ作成しました。
先生のコメント
今回のご夫婦は、上記で解説した内容以外にも書ききれないほど問題が山積みでしたが、何とか許可を頂くことができ、とても印象に残る案件でした。
関連リンク
ページ番号:S-00001954