埼玉県にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
ベトナムで暮らしているベトナム人夫との結婚手続きが日本とベトナムで完了し、日本で一緒に暮らすため、ベトナム人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、共通の知人の紹介で知り合い交際を始めたすえに結婚に至っております。今回の結婚ビザ申請を行うにあたり、「ご夫婦が一度も直接会ったことがない」と「知り合ってから半年で結婚」という大きな問題点がありました。それでも、諦めずに申請した結果、無事に許可を頂くことができ、一度も直接会ったことがない状態で結婚ビザを取得できたという貴重なケースです。
当事務所に依頼される前に、他事務所へ相談されていたそうですが「一度も会ったことがなく・知り合ってから半年程だから絶対無理」だと言われていたそうです!
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2021年1月
日本人妻とベトナム人夫の共通の知人の紹介で知り合う
2021年2月
日本:2021年5月
ベトナム:2021年6月
2021年7月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 質問書
- 在留資格認定証明書交付申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書及び日本語訳文
- 身元保証書
- 住民票
- 就労証明書
- 令和3年度 市民税・県民税課税証明書
- 令和2年度 納税証明書
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
追加身元保証人(義父:***)に関する資料
- 身元保証書
- 住民票
- 履歴事項全部証明書
- 令和3年分 所得税及び復興特別所得税の確定申告書Bの写し
- 令和3年度 市・県民税課税証明書
- 令和2年度 納税証明書
- 預金残高証明書
その他の資料
- 返信用封筒
- 申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
出会ってから結婚までの期間が1年以下
初めて出会ってから1年以内に結婚しているスピード結婚の場合は、偽装結婚を疑われる恐れがある問題と、ご夫婦の交流や関係性を証明することが難しいという問題があります。今回の場合は、共通の知人の紹介で知り合っていること、お互いが再婚同士であり真剣に結婚を考えた末での行動であったこと、知り合ってから毎日連絡を取り続けていることなどを書面で伝え、偽装結婚ではない点をしっかりアピール致しました。
※その後、資料提出通知書が届き「過去5か月分のやり取り(各月3葉)」「夫婦が知り合った月のSNSのやりとり(全て)」という指示があり、100ページ以上のSNSのやりとりを追加で提出することになりました。
ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
ネットのやり取りだけで直接会ったことがない場合、偽装結婚を疑われる可能性がかなり高く、通常であれば一度も会ったことがない状態で結婚ビザ申請を行いたいというご相談を受けた場合、一度は直接会うことをおすすめしています。今回の場合は、追加資料で100ページ以上のSNSのやりとりを提出したことで、夫婦の結婚が真実であることが証明できたこと、そして新型コロナウイルス感染症の影響により入国制限・出国制限があり、お互いに会いに行けない環境にあったことが大きいでしょう。
夫婦の収入が少ない
今回の申請では、日本人妻が正社員として就職していましたが年収が低かったため、日本人妻の父親に追加身元保証人として協力していただいています。
先生のコメント
弊所でも、ごくまれに一度も会ったことが状態での結婚ビザ申請をお受けするケースはありますが、できれば結婚する前に一度は直接対面しておきましょう。
関連リンク
ページ番号:S-00002554