大阪府にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
短期滞在ビザで来日中のネパール人夫との結婚手続きが完了し、これから日本で一緒に暮らすため、ネパール人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様がネパール旅行中に共通の知人からガイドであるご主人を紹介され知り合い交際を続けたすえに結婚に至っております。今回の結婚ビザ申請にあたり、ご夫婦ともに無職という問題点がありました。
奥様が無職の理由は、約3ヶ月前にお子様を出産され子育てをされているためです。また、ご主人が短期滞在ビザで来日しているのも、結婚ビザ申請をしているとお子様の出産に間に合わなかったからというご事情があります。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2013年11月
日本人妻がネパール旅行中に共通の知人からガイドであるネパール人夫を紹介される
2017年12月
日本:2020年5月
ネパール:未手続
2020年6月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格変更許可申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書に関する補足説明書
- 身元保証書
- 住民票
- 令和2年度 市民税・府民税証明書
- 令和元年度 納税証明書
- 令和2年度 納税証明書
- 残高証明書
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
追加身元保証人(義父:***)に関する資料
- 身元保証書
- 住民票
- 令和1年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書B控えの写し
- 令和2年度 所得・課税証明書
- 平成31年度 納税証明書
- 令和2年度 納税証明書
- 残高証明書
その他の資料
- 児童手当・特例給付認定通知書の写し
- 雇用保険受給資格者証の写し
- 申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、日本で結婚した後、ネパール国内でネパール側の結婚手続きをしなければならないところでしたが、新型コロナウイルスの影響で渡航制限がかかり、ネパールでの結婚手続きができないことから「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が提出できないため、その点をしっかり書面で伝えております。
夫婦の収入が少ない
夫婦の収入が少ない場合、日本で安定した生活が送れないとして不許可になるという問題があります。今回の場合、日本人妻が育児中で無職だったため、日本人妻の残高証明書、児童手当・特例給付 認定通知書の写し・雇用保険受給資格者証の写しを追加の資料として添付し、日本人妻の父親に追加の身元保証人として協力していただいております。
先生のコメント
「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」がない状態での結婚ビザ申請は特別な措置であり、ネパール入国の条件が緩和された現在では「ネパールの結婚証明書」が必要になりますので、くれぐれもご注意ください!
関連リンク
ページ番号:S-00001387