神奈川県にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
ブラジルで暮らしているブラジル人夫との結婚手続きが日本とブラジルで完了し、日本で一緒に暮らしたいため、ブラジル人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様が仕事でブラジル滞在中にSNSアプリを通して出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。このご夫婦の結婚ビザ申請にあたり、懸念点としては「出会ってから1年以内で結婚していること」「奥様が妊娠中であり、仕事を辞めて実家で暮らしていること」の2点です。
結婚ビザ申請では「偽装結婚ではないか?」「夫婦の収入面が安定しているか?」という二つのポイントを中心に審査されます。例え出会ってから1年以内の結婚であっても奥様が妊娠中ということで前者についてはそこまで問題視されないと思いますが、夫婦が二人とも無職という状況はいささか不利な面があることは否めません。

例え結婚年数が長かろうが、子どもが何人いようが、不許可になるときは不許可になる。それが結婚ビザ申請です!
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2020年5月
日本人妻が仕事でブラジル滞在中にSNSアプリを通してブラジル人夫と出会う
2020年6月
日本:2021年7月
ブラジル:2021年8月
2021年8月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 別紙
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書及び日本語訳文
- 母子健康手帳の写し
- 身元保証書 2通
- 住民票 2通
- 在職証明書
- 令和3年度 市民税・県民税課税証明書 2通
- 令和2年度 納税証明書 2通
- 残高証明書 2通
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
その他の資料
- 返信用封筒
- 在留資格認定証明書交付申請書類について
- 在留資格認定証明書早期交付のお願い
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
出会ってから結婚までの期間が1年以下
初めて出会ってから1年以内に結婚しているスピード結婚の場合は、偽装結婚を疑われる恐れがある問題と、ご夫婦の交流や関係性を証明することが難しいという問題があります。今回の場合は、ブラジル人夫と日本人妻がブラジルで直接出会っていることや日本人妻が妊娠していることなどを書面で伝え、偽装結婚ではない点をしっかりアピール致しました。
夫婦の収入が少ない
今回のように夫婦がどちらも無職の場合は、日本で安定した生活が送れないとして不許可になるという問題があります。今回の場合は、妊娠中のため出産後、職場復帰できるようになるまで実家で支出をできるだけ抑えて暮らすという事情を丁寧に説明しました。
その他(在留資格認定証明書早期交付のお願いについて)
一般的に、在留資格認定証明書交付申請の標準処理期間は1か月~3か月とされています。また、平均日数も約65日であり、結果が出るまでにまず2ヶ月はかかると考えてよいでしょう。今回の場合、夫に出産に立ち会ってもらうため審査期間を少しでも短くしたいというご要望があったため、担当の審査官に気持ちが伝わるよう「在留資格認定証明書早期交付のお願い」という書類を追加で提出しています。
先生のコメント

今回の申請では、奥様がご妊娠中のため妊娠を証明する資料として「母子健康手帳の写し」を提出しております。
関連リンク
ページ番号:S-00000980