約10年前に就労ビザで来日した中国人男性の帰化申請

　帰化申請事例　No.27

兵庫県にお住まいの中国人男性から帰化申請のご依頼を受けました。

中国で生まれ、約10年前に仕事のため来日された方であり、中国に戻ることは考えていないため帰化申請をしたいという事例です。

この方は、現在中国人の奥様と二人暮らしをされており、会社員として働いておられます。また、今回奥様に関しては帰化申請ができる年数等の要件は満たしているものの日本語能力がないということで、申請を見送られています。

担当者

昔は、帰化申請となると夫婦二人（家族全員）でするものという認識でしたが、最近は夫婦の片方が帰化申請をしてもう片方が帰化申請をしないという状況でも特段問題にはならないようです。

注意

個人を特定できないよう多少の修正や加工を施しております。

帰化申請の内容
- 帰化申請までの経緯
帰化申請の申請書類一覧表
- 本国の資料
- 日本の資料
プロの視点でチェック

帰化申請の内容

帰化申請までの経緯

出生

1987年5月

日本で出生

家族構成

本人、妻、父、母（※父、母は中国在住）

本人、妻の2人世帯

国籍および在留資格

中国（技術人文知識国際業務ビザ・5年）

職業

会社員

帰化許可申請

2018年2月

帰化申請の申請書類一覧表

本国の資料

出生公証書
結婚公証書（本人、父母）
親族関係公証書
独生子女父母光栄証の写し
上記中国書類の日本語訳文

日本の資料

身分関係図
帰化の動機書
帰化許可申請書
親族の概要（居住地区分／日本）
親族の概要（居住地区分／外国）
履歴書（その1）
履歴書（その2）
生計の概要（その1）
生計の概要（その2）
事業の概要
居宅・勤務地付近の略図等
在留カードの写し
パスポート写し
住民票
保有個人情報の開示をする旨の決定について（原票）
保有個人情報の開示をする旨の決定について（出入）
在勤及び給与証明
給与所得の源泉徴収票
納税証明書
市民税・県民税（所得・課税）証明書
運転免許証の写し
運転記録証明書
卒業証明書
国家情報化コンピュータ教育認定証明書
登記簿謄本（建物）
登記簿謄本（土地）
ねんきん定期便
新車注文書
ローンお借入れ明細（住宅ローン、自動車ローン）

プロの視点でチェック

帰化申請のポイント

特になし
年金保険料の遅延・滞納
年金免除期間がある
健康保険料の遅延・滞納
住民税の遅延・滞納
年収に不安がある
過去に自己破産している
多額の借金がある
交通違反がある
交通違反以外の法律違反がある
書類が取得できない
過去の自分の情報を忘れている
海外渡航期間が長い
経営者（会社役員）・自営業者である
帰化申請者本人が高齢である
在留資格と活動内容が一致していない
居住要件に不安がある
就労要件に不安がある
日本語能力に不安がある
その他

先生の解説

ワンポイントアドバイス

最近、不動産投資が流行っており、帰化申請をされる方の中にもたまに投資用マンションを購入されている方がいらっしゃいます。帰化申請という観点からすると、不動産投資をされていても帰化申請の審査に影響はほとんどありません。ただし、投資用マンションに関する資料を追加で提出しなければならないのでご注意ください。