山口県にお住まいの韓国人女性から帰化申請のご依頼を受けました。
日本で生まれ、約30年間日本で暮らしてきた方であり、以前から帰化申請をしたいと考えていたとのことで、この度帰化申請のご依頼を頂きました。
この方は、現在一人暮らしをしている独身女性であり、現在は美容師として働いておられます。また、今回の方の場合、お父様が韓国人でお母様が日本人であり、韓国側の書類が全く出ない状況での帰化申請になりました。
![担当者](https://common-s.jp/case/wp-content/uploads/sites/3/2022/03/teacher-1.png)
担当者
韓国人の特別永住者の方の中には、日本国では韓国(朝鮮)と国籍が記載されているものの、出生時に韓国側への登録をされておらず韓国国籍がないという方が一定数いらっしゃいます。
帰化申請の内容
帰化申請までの経緯
出生
1981年5月
日本で出生
家族構成
本人、父、母、弟、弟(※帰化している家族なし)
本人のみの1人世帯
国籍および在留資格
韓国(特別永住者)
職業
美容師
帰化許可申請
2016年2月
帰化申請の申請書類一覧表
本国の資料
- なし
日本の資料
- 身分関係図
- 帰化許可申請書
- 親族の概要
- 履歴書(その1)
- 履歴書(その2)
- 生計の概要(その1)
- 生計の概要(その2)
- 居宅・勤務地付近の略図等
- 出生届記載事項証明書(本人、弟、弟)
- 戸籍謄本(母)
- 改製原戸籍(母)
- 保有個人情報の開示をする旨の決定について(原票)
- 住民票
- 支給明細書
- 給与所得の源泉徴収票
- 納税証明書
- 所得・課税証明書
- 運転免許証の写し
- 運転記録証明書
- 貸室の賃貸借契約書の写し
- 美容師免許証の写し
- 住民票除票
- 改製原住民票
- 特別永住者証明書の写し
プロの視点でチェック
帰化申請のポイント
- 特になし
- 年金保険料の遅延・滞納
- 年金免除期間がある
- 健康保険料の遅延・滞納
- 住民税の遅延・滞納
- 年収に不安がある
- 過去に自己破産している
- 多額の借金がある
- 交通違反がある
- 交通違反以外の法律違反がある
- 書類が取得できない
- 過去の自分の情報を忘れている
- 海外渡航期間が長い
- 経営者(会社役員)・自営業者である
- 帰化申請者本人が高齢である
- 在留資格と活動内容が一致していない
- 居住要件に不安がある
- 就労要件に不安がある
- 日本語能力に不安がある
- その他
先生の解説
交通違反がある
帰化申請の際、運転免許を所持している方は直近5年間の交通違反歴を運転記録証明書で確認されます。今回の方の場合は、直近5年間に座席ベルト装着違反、安全運転義務違反がありましたが、比較的軽微な交通違反だったため帰化申請を受理していただきました。
先生の解説
書類が取得できない
帰化申請では、必要な書類が取得できない場合申請がストップしてしまう恐れがあります。今回の方の場合、韓国側の書類が一切取得できないという状況でしたが、「①母親が日本人であること」「②在日韓国人であること」から帰化申請を受理していただきました。
先生のコメント
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担当者
現在では、外国人父と日本人母の間に生まれた子供でも日本国籍が取得できますが、1984年(昭和60年)までは外国人父と日本人母の間に生まれた子供は日本国籍を取得できませんでした。
関連リンク
ページ番号:P-00000033