東京都にお住まいのネパール人男性から帰化申請のご依頼を受けました。
ネパールで生まれ、約8年前に日本語学校へ留学するために来日された方であり、約3年前に日本人女性と結婚され、これからも日本で暮らし続けることを考えておりこの度弊所にご依頼をいただきました。
この方は、日本人女性と2人で暮らされており、現在はアルバイトとして働いておられます。また、留学生時代に資格外活動許可違反(※週28時間を超えてアルバイトしていた)があったため慎重に帰化申請を進めていきました。
過去に留学ビザで来日している場合、資格外活動許可違反には要注意です!
帰化申請の内容
帰化申請までの経緯
1991年10月
ネパールで出生
本人、妻、父、母、姉、姉、姉(※帰化している家族なし)
本人、妻の2人世帯
ネパール(日本人の配偶者等ビザ・3年)
アルバイト
2021年11月
帰化申請の申請書類一覧表
本国の資料
- 出生証明書(本人)
- 市民権証明書(本人)
- 家族関係証明書(本人)
- 出産証明書(本人)
- 婚姻証明書(父母)
- 上記ネパール書類の日本語訳文
日本の資料
- 身分関係図
- 帰化許可申請書
- 親族の概要(居住地区分/日本)
- 親族の概要(居住地区分/外国)
- 履歴書(その1)
- 履歴書(その2)
- 生計の概要(その1)
- 生計の概要(その2)
- 居宅・勤務地付近の略図等
- パスポートの写し
- 戸籍謄本(妻)
- 住民票
- 住民票除票
- 改製原住民票
- 保有個人情報の開示をする旨の決定について(出入)
- 在勤及び給与証明(本人、妻)
- 給与所得の源泉徴収票(本人、妻)
- 確定申告書の控えの写し
- 納税証明書(本人、妻)
- 特別区民税・都民税 納税証明書(本人、妻)
- 特別区民税・都民税 課税証明書(本人、妻)
- 卒業証明書
- 住宅賃貸借契約書の写し
- 国民年金納付書・領収(納付受託)証書の写し
- 在留カードの写し
プロの視点でチェック
帰化申請のポイント
- 特になし
- 年金保険料の遅延・滞納
- 年金免除期間がある
- 健康保険料の遅延・滞納
- 住民税の遅延・滞納
- 年収に不安がある
- 過去に自己破産している
- 多額の借金がある
- 交通違反がある
- 交通違反以外の法律違反がある
- 書類が取得できない
- 過去の自分の情報を忘れている
- 海外渡航期間が長い
- 経営者(会社役員)・自営業者である
- 帰化申請者本人が高齢である
- 在留資格と活動内容が一致していない
- 居住要件に不安がある
- 就労要件に不安がある
- 日本語能力に不安がある
- その他
交通違反以外の法律違反がある
就労ビザや留学ビザ等の在留資格で日本に滞在する外国人がアルバイトなどの報酬を受ける活動を行おうとする場合は「資格外活動許可申請」をする必要があります。また、許可が下りたからといって自由に働けるわけではなく「1週に28時間以内であること」や「活動場所において風俗営業等が営まれていないこと(※キャバクラ、ラウンジ、ホストクラブ、パチンコ店、ゲームセンター等)」などの制限があります。
今回の場合、留学生時代にアルバイトを2つ掛け持ちし、アルバイト先Aで週20時間、アルバイト先Bで週20時間、といった風に働いていました。「1週に28時間以内」は全ての勤務先での就労時間を合計した制限時間であり、1つのアルバイト先で28時間以内に抑えればいいという訳ではありません。
先生のコメント
今回は、資格外活動許可違反を行っていた時期から5年以上経過していたため、東京法務局での相談の際も帰化申請に影響ないだろうと判断されたため帰化申請を進めております。
関連リンク
ページ番号:S-00001911