不法滞在で強制送還されたバングラデシュ人の母親を日本へ招待する短期滞在ビザ申請

 短期滞在ビザ事例 No.17

千葉県にお住まいのバングラデシュ人女性から短期滞在ビザ申請のご依頼を受けました。

大学の卒業式に参加してもらうためバングラデシュ人の母親を日本へ招待したいという内容です。

日本滞在の希望日数は10日間であり、日本滞在中はバングラデシュ人女性のご自宅で滞在されるとのことでした。今回の申請にあたり、バングラデシュ人女性及び母親は約10年前に長期不法滞在者として退去強制されているという過去があり、どうしても大学の卒業式に母親を日本に呼ばれたいということでご依頼いただきました。

担当者
担当者

過去に不法滞在者として退去強制されている方を呼ばれたい場合、退去強制時に受けた処分内容等によっていつ日本に呼べるようになるかは異なりますが、おおむね5年以上経過しているなら一度短期滞在ビザで呼ぶことに挑戦してみても良いかもしれません。

注意

個人を特定できないよう多少の修正や加工を施しております。

短期滞在ビザ申請の内容

出会いから短期滞在ビザ申請までの経緯

(招へい人が)来日した時期

2016年3月

日本の大学に通うため留学ビザで来日

招へい人との関係

親子

短期滞在ビザ申請(15日滞在)

2022年2月

短期滞在ビザの申請書類一覧表

ビザ申請人に関する資料

  • 写真(2inchX1.4inch)2枚
  • パスポート
  • 古いパスポート
  • 親族関係を証明または説明する資料
  • 取引明細書
  • 残高証明書
  • 課税所得証明書
  • 納税領収証
  • 出生証明書
  • 新型コロナワクチン接種証明書

招へい人に関する資料

  • 往復航空券の予約確認書
  • 在留カードの写し
  • 招へい理由書
  • 招へい経緯書
  • 滞在予定表
  • 住民票
  • 残高証明書
  • 大学の成績・卒業見込証明書
  • 大学の学業成績最優秀者奨学金奨学生決定通知書写し
  • 大学卒業式・大学院学位記授与式のお知らせ

身元保証人に関する資料

  • 身元保証書
  • 身元保証人に至った経緯書
  • 招へい人とビザ申請人と身元保証人の写真
  • 戸籍謄本
  • 住民票
  • 在籍証明書
  • 市・府民税課税証明書
  • 市・府民税納税証明書
  • 残高証明書

関係性を証明する資料

  • 招へい人とビザ申請人の写真
  • 招へい人とビザ申請人のチャット履歴

その他の資料

  • 反省文
  • 嘆願書
  • パスポートの写し(招へい人の分)
  • 申請書類について

プロの視点でチェック

短期滞在ビザ申請のポイント

  • 特になし
  • 招へい人と申請人の関係性に不安がある
  • 招へい人が身元保証人になっていない
  • 身元保証人が複数名いる
  • 関係性を証明する資料が少ない
  • 直接会ったことがない
  • 90日間の滞在を希望している
  • 申請人に法律違反がある
  • 申請人に来日経験がない
  • 出会い方に不安要素がある
  • 日本で報酬を伴う活動をする疑義がある
  • 前回来日してからすぐの申請である
  • 過去のビザ申請で嘘の記載がある
  • 過去に短期滞在ビザ申請が不発給になっている
  • その他
先生の解説

招へい人が身元保証人になっていない

今回の場合は招へい人であるバングラデシュ人女性が学生であることから、身元保証人になるほどの保証能力がない場合、基本的には招へい人の親族などを身元保証人として用意してもらうことになりますが、バングラデシュ人女性の親族が日本にいないことから友人である日本人女性に身元保証人になってもらっております。また、友人という招へい人やビザ申請人と関係の薄い人物に身元保証人になってもらう場合、本当に身元保証をするのか?という疑いをもたれることもあります。そのため、今回は事情もあったので、身元保証人が「身元保証人に至った経緯書」や身元保証人がバングラデシュ人女性と共にバングラデシュへ渡航した際にビザ申請人と一緒に撮影した写真等を添付し、身元保証を行うことに嘘がないことをアピールしております。

先生の解説

申請人に法律違反がある

日本に入国後、決められた在留期間内に出国せず日本にとどまっていることを「不法滞在(オーバースティ)」もしくは「不法残留」と言います。不法滞在をしていて見つかったら強制的に出国させられてしまい、その後決められた期間(もしくは永久に)日本に入国することができません。今回の場合は、帰国したのが約10年前であることや招へい人であるバングラデシュ人女性の日本での活動状況が優良であること、滞在日数が短いことから、十分許可が出る可能性があると判断し申請に臨みました。

先生のコメント

担当者
担当者

今回の場合、ビザ申請人であるお母様が退去強制されてから10年以上経過していること、招へい人であるバングラデシュ人女性が成績優秀であること、滞在日数が10日間と短いことが、許可が出た大きな要因と考えられます。

関連リンク

短期滞在ビザに関する情報はこちら!

ページ番号:S-00004071