意外と知られていない?国籍「韓国」と国籍「朝鮮」の違いについて

意外と知られていない?「韓国」と「朝鮮」ってどう違うの?

在日コリアンの国籍欄にまつわる話

日本には現在、約32万人の在日コリアン(在日韓国人・在日朝鮮人)が暮らしています。そのうち、外国人登録などの公的書類における「国籍欄」が『韓国』となっている人が約28万人、『朝鮮』となっている人が約3万人です。

「朝鮮」と書いてあると北朝鮮出身ってこと?

まず、よくある誤解にお答えします。

  • 「韓国」=大韓民国(南側)
  • 「朝鮮」=朝鮮民主主義人民共和国(北側)

…と思われがちですが、実はそうではありません。

確かに「韓国」は大韓民国の国籍を表すものですが、「朝鮮」は国家を表しているのではなく、「地域名(朝鮮半島)」を指しているとされています。

つまり、「朝鮮」と書かれているからといって、北朝鮮の国籍というわけではないのです。

どうして「朝鮮」と記載されている人がいるの?

これは、日本と朝鮮半島の歴史に深く関係しています。

  • 1910年の韓国併合により、朝鮮半島は日本の統治下に入りました。
  • その際、朝鮮半島出身の人々のために「朝鮮戸籍」が作られ、彼らは「朝鮮人」と呼ばれるようになります。
  • 戦時中や戦後にかけて、多くの朝鮮人が日本に移住し、1945年の終戦時には約210万人の朝鮮人が日本に滞在していました。

終戦後、多くは朝鮮半島へ帰国しましたが、約60万人が日本に残ります。そして、彼らは日本国籍を持たない「外国人」とされ、その出身地として外国人登録証の国籍欄に「朝鮮」と記載されることになります。

その後、なぜ「韓国」に変更する人が出てきたの?

  • 1948年に大韓民国(韓国)が建国されると、1950年以降、日本国内の外国人登録で「朝鮮」から「韓国」へ国籍欄を変更できるようになりました
  • 自分の意思で変更した人やその子孫は「韓国」と記載され、変更しなかった人は今でも「朝鮮」となっています

なお、一度「韓国」に変更した場合、再び「朝鮮」に戻すことは非常に困難だと言われています。

パスポートの発行や海外旅行への影響

ここで気になるのが、実生活への影響です。

国籍欄が「韓国」の場合

 → 韓国大使館・総領事館で韓国のパスポートを発行してもらうことができます。
 そのため、通常通り海外旅行も可能です。

✅ 国籍欄が「朝鮮」の場合

 → 韓国や北朝鮮、いずれのパスポートも取得できません。
 そのため、海外に行く際には少し特別な手続きが必要です。

「再入国許可証」という制度

パスポートを持たない方のために、出入国在留管理局(法務省)では「再入国許可証(Re-entry Permit)」という書類を発行しています。

これは本来、日本に一時的に出国する際に、日本に戻ってくることを保証するための書類ですが、パスポート代わりとして一部の国では入国を認めてもらえることがあります。

再入国許可証を利用できるのは、以下のような方々です:

  • 国籍欄が「朝鮮」など、パスポートを取得できない在日コリアン
  • インドシナ難民 など

ただし、これはあくまで例外的な対応であり、すべての国が受け入れているわけではありません。事前に渡航先の情報を十分に調べる必要があります。

「韓国」と「朝鮮」という表記の違いは、単なる記載の問題ではなく、歴史や法制度、そして人々の人生に大きく関わる問題です。

身近な人に在日コリアンがいる方、あるいはご自身がその立場にある方にとって、正しい情報を知っておくことはとても大切です。

帰化という選択肢 ~これからの人生に安心と自由を~

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在日コリアンの方々の中には、長年日本で暮らし、日本語を話し、日本の社会の中で生活基盤を築いている方が多くいらっしゃいます。

「日本でずっと暮らしていくつもりだけど、将来のことを考えると少し不安がある」
「子どもや孫の世代のことを考えると、今のうちに何か手を打っておきたい」

そんなお気持ちをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?

「帰化」とは?

帰化とは、日本に住む外国人が、一定の条件を満たして法務大臣の許可を得て、日本国籍を取得する制度です。
特別永住者の方や長年日本に住んでいる方であれば、比較的スムーズに帰化できるケースも多くあります。

帰化することで得られる安心感

帰化をすると、以下のようなメリットがあります:

  • 日本のパスポートが持てる(ビザや再入国許可が不要になります)
  • 就職・転職の自由度が上がる(公務員や国家資格の取得なども可能に)
  • 子どもに「国籍の不安」を残さない(世代を超えた安心感)
  • 選挙に参加できる(政治に意見を反映できる権利)

とくに、「このまま日本に住み続けたい」「家族も日本に根を下ろしている」という方にとって、帰化は一つの有力な選択肢となり得ます。

一方で…不安もあるかもしれません

  • 「韓国籍(または朝鮮)を捨てることに迷いがある…」
  • 「親や親族にどう説明したらいいか分からない…」
  • 「手続きが複雑そうで、自分にできるか不安…」

そういったお気持ちも当然のことです。帰化は個人のアイデンティティにも関わる繊細なテーマですから、焦る必要はありません

でも、帰化は「ルーツを捨てる」ことではなく、むしろ「ルーツを大切にしながら日本での暮らしを安定させる選択肢」として捉えることもできます。

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「韓国」と「朝鮮」の違いを知ることは、自分の立ち位置を見つめ直す第一歩。そして、自分らしく生きていくためにどんな選択をするのかを考えることは、未来の安心につながります。

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