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スリランカ人が日本の永住許可を取得する|入管統計と弊所の許可・不許可事例を紹介

日本で長く生活し、仕事や家庭の基盤を築いてきたスリランカ人の方の中には、「将来も安心して日本で暮らしたい」「在留資格の更新に縛られず働きたい」と考え、永住許可の取得を検討される方も多いのではないでしょうか。

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目次

まずはじめに

本記事は、日本に在留するスリランカ人の方を対象に、永住ビザ申請について解説します。

永住ビザは国籍によって要件や難易度が変わるものではなく、重要なのは基準の理解、必要書類の整備、審査傾向を踏まえた申請書類の作成です。

とはいえ、同じスリランカ国籍の方がどのようなケースで許可・不許可となっているかは気になるところかと思います。そこで本記事では、スリランカ人の永住申請をサポートしてきた弊所の実務経験をもとに、その傾向を解説します。

弊所は永住ビザの取扱実績が豊富で、行政書士全員が10年以上の実務経験を有しており、安心してご相談いただけます。

そもそも永住ビザ取得は難しいのか

入管の統計を見ると、永住ビザの取得は決して簡単とはいえません。

直近5年間の申請件数と許可件数から見ると、最近の許可率はおおむね 6割強 で推移しています。

なお、国籍別の許可率は入管から公表されていません。

実務上、永住申請は年々厳しくなっている印象がありますが、過去5年の数字だけを見ると、許可率は約1.27倍に上昇しています。

もっとも、2026年以降は審査の厳格化が報道されており、今後も同様の傾向が続くとは限りません。数字だけに頼らず、慎重な準備が重要です。

2020-2024 永住許可の推移

スリランカ人の永住許可件数

国籍別の許可率は公表されていませんが、国籍別の永住許可件数 は入管統計で確認できます。

以下は、スリランカ人の直近5年間の永住許可件数です。

日本で生活するスリランカ人の数は年々増加していますが、永住許可件数はおおむね横ばいで推移しています。

永住申請には一定の在留期間が必要なため、今後増加する可能性もありますが、現時点では永住基準のハードルが高く、許可に至っていないケースも考えられます。

今後の動向については、引き続き注視が必要といえるでしょう。

スリランカ人の在留人数と永住許可件数

スリランカ人の永住許可事例を紹介

事例概要

申請人は20代後半のスリランカ人男性で、在留資格は「日本人の配偶者等」、在留期間は3年です。来日から7年、日本人配偶者との結婚期間は4年9か月(申請時点)。近畿エリア在住で、夫婦と子(0歳)の3人世帯、共働きで生活しています。永住申請時は、配偶者の出産に伴う休職による一時的な収入減少と、直近の世帯年収が約401万円である点を不安に感じておられました。

年収・資産状況(直近3年)

【申請人本人(年収)】

直近年度 約380万円
直近前年度 約340万円
直近前々年度 約352万円

【日本人妻(年収)】

直近年度 約21万円
直近前年度 約98万円
直近前々年度 約71万円

【預貯金】

申請人本人 約30万円
日本人妻 約120万円

略歴(要点)

  • 留学ビザで来日(日本語学校 → 専門学校)
  • 在学中に日本人の妻と出会い学校中退・結婚(来日約4年後)
  • 結婚約2か月後から就労(契約社員)
  • 転職を機に正社員へ
  • 正社員就職、約2年後に子が誕生
  • その約1年後に永住申請

申請時の主な主張・対策

  • 来日以降の在留資格・活動内容を時系列で整理し、日本で誠実に生活してきた経緯を丁寧に説明
  • 世帯年収約401万円でも、3人家族が安定した生活を送れていることを具体的に説明
  • 夫婦関係が良好である点、家庭生活が安定している点を明確にアピール
  • 勤務態度に関する受賞歴を事実ベースで記載し、賞状の写しを参考資料として添付
  • 上陸以降、目立った法令違反がなく、税金・社会保険等の公的義務を適切に履行している点を明示

結果・許可

申請から約4か月で永住許可を取得しました。

お客様の声

配偶者ビザの申請の時からこちらにお世話になり、配偶者ビザの時も迅速に対応して頂いたり、わからない事があればお電話で丁寧に教えて頂いて許可を頂けました!今回は配偶者ビザから永住ビザに変更する形でお世話になり、書類の作成もスムーズで早く提出することができました!許可がおりるのも早くて、4ヶ月ほどで許可がおりすごく助かりました!私も主人も家族みんな喜んでいます!ありがとうございました!コモンズ行政書士事務所の宮武さんに感謝しています!お世話になりました!

スリランカ人の永住不許可事例を紹介

事例概要

申請人は35歳(申請時点)のスリランカ人女性で、在留資格は「技術・人文知識・国際業務」、在留期間は3年です。来日から10年、就労歴は8年10か月。中部エリア在住で、スリランカ人の夫と子(4歳4か月)の3人家族で生活しています。夫と子はいずれも「家族滞在」3年を保有し、夫婦共働きです。永住申請時は、前職の収入が低かったことや、出産・育児期に収入が大きく下がった点に不安を感じておられました。

年収・資産状況(直近5年)

世帯の5年間平均年収は 約366万円

【申請人本人(年収)】

直近前年 約370万円
直近前々年 約306万円
直近3年前 約138万円
※出産・育休(育休手当なし)
直近4年前 約190万円
※出産・育休(育休手当なし)
直近5年前 約224万円

【スリランカ人夫(年収)】

直近前年 約130万円
直近前々年 約78万円
直近3年前 約108万円
直近4年前 約139万円
直近5年前 約143万円

【預貯金】

申請人本人 約109万円
配偶者 提出なし

略歴(要点)

  • 留学ビザで来日(短期大学卒業)
  • 卒業後就職し、「技術・人文知識・国際業務」へ変更
  • 就職年に交際中のスリランカ人配偶者と結婚
  • 結婚約4年後に出産
  • 転職後、現職3年4か月で永住申請

申請時の主な主張・対策

  • 来日以降の在留資格・活動内容を時系列で整理し、誠実な在留実績を説明
  • 技人国ビザの活動内容と職務内容の整合性を丁寧に立証
  • 現職で3年以上勤務し、会社から一定の評価を得ている点を強調
  • 会社の推薦状を提出
  • 転職歴を踏まえ、今後も現職で継続就労する意思を明示
  • ボランティア活動を通じた日本社会への関与を説明
  • 子が日本の保育園に通い、今後も日本で教育を受けさせる予定であることを明記
  • 世帯としての生活基盤、現在の共働き状況、今後1年間の見込み収入を資料で提示
  • 法令違反はなかったが、住民税の納付に遅れがありその説明書類を作成して事情を考慮いただくよう丁寧に説明した

不許可理由

主な理由は、住民税の納付遅延です。出産・育児に伴う収入の一時的な減少自体はやむを得ない事情として一定の理解が示されましたが、住民税の納付遅れについては厳しく判断されました。なお、出産・育休により特別徴収から普通徴収(個人納付)へ切り替わったことで対応が遅れた事情についても説明しましたが、評価には至りませんでした。

次回申請について

入管担当者からは、2年後を目安に再申請することを勧められています。

スリランカ人の永住ビザ申請に関する情報

  1. 就労ビザをお持ちのスリランカ人は、10年以上日本で暮らし・5年以上仕事をしていることが必要です。
  2. 永住ビザ申請(永住権)が許可になると、仕事の制限はなくなりビザ更新も行う必要がありません。
  3. 日本人の配偶者等ビザをお持ちのスリランカ人は、結婚して3年以上・日本で暮らして1年以上であれば永住ビザ申請できます。
  4. 定住者ビザをお持ちのスリランカ人は、定住者ビザで5年以上暮らしていれば永住ビザ申請できます。
  5. 家族滞在ビザをお持ちのスリランカ人は、配偶者(夫・妻)が10年以上日本で暮らし・5年以上仕事をしていることが必要です。
  6. ご夫婦ともにスリランカ人の場合、夫婦一緒に永住ビザ申請を行わないなら、その理由が求められます。
  7. 永住ビザ申請が一度不許可になると、再申請で審査が厳しくなることを覚悟しておかなければなりません。
  8. 永住ビザ申請は、居住要件・生計要件・素行要件が審査の根本にあり、ここを書面で証明しなければなりません。
  9. 転職が多く生活が安定していない場合や収入が少なく貯金もほとんどない場合など丁寧な書類作成が必要です。
  10. スリランカ人で永住ビザ申請をお考えなら、家族一緒に永住ビザ申請をすることをオススメします。
  11. 永住ビザ申請は様々な角度から厳しく審査され、今までのビザ更新とは全く異なるものです。
  12. 日本の永住ビザ申請の正式名称は「永住者」在留資格と言い、一般的には「永住権」「永住ビザ」などと呼ばれています。
  13. 貯金の金額や収入でよく質問を受けますが、「安定した生活」ができているかどうかが判断基準となります。
  14. 法律違反・交通違反・オーバーステイなどの経歴がある方は、普通以上に丁寧な書類作成が求められます。
  15. 日本でずっと暮らしていくために、住宅購入のため住宅ローンを組むために永住ビザ申請がしたい方が多くいらっしゃいます。
  16. 身元保証人はお知り合いの方になっていただくべきであり、友人や会社の上司になって頂く方が多いです。
  17. 身元保証人は日本人若しくは永住者の方になっていただき、お仕事をしている人がいいです。
  18. 過去5年間の所得課税証明書・納税証明書が必要となり、在職証明書なども必要になります。
  19. 永住ビザ申請が無事に許可になると在留カードに「永住者」と記載され、就労制限はなくなります。
  20. 永住ビザ申請と帰化申請は異なる為、許可になっても日本人にはなりません。
  21. 永住ビザ申請で不許可になった方でも諦めず、まずはご相談ください。
  22. 時々間違って電話がありますが、日本の永住権をサポートしており、スリランカの永住権は取扱っていません。
  23. スリランカ人の永住ビザ申請後に、出入国在留管理局から資料提出通知書が届いた場合も私たちがサポートします。
  24. 永住ビザ申請は、真実を書くことが一番重要です。
  25. スリランカ人の方で永住ビザ申請をお考えならコモンズへお任せください。
  26. 永住ビザ申請では公的義務が厳しくされるので、スリランカ人の方で永住ビザ申請をする際はご注意ください。

スリランカ人の永住ビザ申請に必要な書類

スリランカ人の永住ビザ申請ではスリランカの方の書類が重要になります。スリランカの方が日本人と結婚している場合は戸籍謄本なども必要になってきます。

永住ビザの申請で最も大切な書類が理由書です。理由書を作成するためには、審査ポイントをしっかりと理解し分かりやすい文章で日本の永住ビザを取得したい理由を記載する必要があります。

永住許可申請書1枚目

永住許可申請書1枚目

永住許可申請書2枚目

永住許可申請書2枚目

永住許可申請理由書

永住許可申請理由書

履歴書

履歴書

納税証明書 その3

納税証明書 その3

各月の年金記録

各月の年金記録

身元保証書

身元保証書

了解書

了解書

戸籍謄本

戸籍謄本 (日本人と結婚している場合)

家族滞在ビザを持つ家族がいる場合の注意点

永住ビザ申請では世帯全体の在留状況が確認されるため、たとえ、家族滞在ビザをお持ちのご家族が永住ビザを申請しない場合であっても、技術・人文知識・国際業務ビザをお持ちの方の永住ビザ申請に影響が及ぶことがあります。

特に、資格外活動許可で認められている「週28時間以内」という就労時間の上限を超えて働いてしまっているケースには要注意です。本人に悪意がなく、シフトの都合や繁忙期による一時的な超過であっても、結果として時間オーバーが確認された場合には、在留状況に問題があると判断されてしまいます。

資格外活動の時間管理や、公的義務の履行状況については「自分たちは大丈夫だろうか」と少しでも不安を感じられた場合は、問題が表面化する前に早めに確認・相談することをおすすめします。

スリランカ人の永住ビザ申請に役立つ情報

【永住ビザ申請の基本情報】

手続名 永住許可申請
審査期間 約4ヶ月〜10ヶ月
申請書類 約30枚〜60枚
提出先 住所地を管轄する出入国在留管理局
基本要件 日本で10年以上暮らしていること

【永住ビザを持ってる人数】

1位 336,086人(中国)
2位 140,518人(フィリピン)
3位 116,014人(ブラジル)
4位 75,926人(韓国)
5位 33,123人(ペルー)

※法務省のHPから引用(2024年6月時点)

【日本で暮らすスリランカ人の情報】

在日スリランカ人 56,179人
教授 40人
経営管理 2,419人
技人国 13,777人
技能 391人
家族滞在 11,376人
日本人の配偶者等 1,363人
永住者の配偶者等 553人
定住者 743人

先生の一言

プロフィール画像

代表行政書士

山 中 健 司

Kenji Yamanaka
自信あります!

スリランカ人の方が日本の永住権(永住ビザ)を取得するためには、居住要件・素行要件・生計要件の3つを満たす必要があります。

これらの要件は一つひとつが機械的に判断されるものではなく、申請者の状況を踏まえて総合的に判断されるため、「これさえ満たせば必ず許可される」という基準はありません。

また、必要となる提出書類や追加資料は申請者ごとに異なるため、インターネット上にはスリランカ人の永住ビザ申請に関する誤った情報も多く見受けられます。

私たちコモンズは、国家資格者である行政書士として、ビザ申請を専門に取り扱ってきました。これまでの豊富な実績と経験をもとに、一人ひとりの状況に合わせた最適な永住ビザ申請サポートをご提供します。

日本で安心して暮らし続けるために欠かせない永住ビザ申請は、ぜひ私たちプロにお任せください。

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