お客様から聞かれたことを行政書士が回答します！
Q：経営管理ビザは60歳以上では取得できないという情報は本当ですか？
私は中国籍で、日本の永住ビザを保有しています。今回、親の経営管理ビザの取得を検討していますが、経営管理ビザは60歳以上では取得できないという情報を耳にしました。これは本当でしょうか。
A：経営管理ビザ申請において、法令上、年齢制限はありません。60歳以上でも経営管理ビザを取得する可能性はあります。
入管法令上、経営管理ビザ申請の要件として年齢制限はありませんので、60歳以上でも経営管理ビザを取得することは可能です。しかし、60歳以上の経営管理ビザ申請が難しいとされるのにはいくつかの理由があります。
- 60歳以上になってから日本で起業をしたい理由が十分に説明されていない場合
- 日本にいる子と一緒に暮らしたいだけではないかと疑われる場合
- 事業計画が弱く、それを実現できる見通しが見えない場合 など
これらの問題が認められると、入管では経営管理ビザの許可を出すことが難しくなります。
一方で、以下のような方は60歳以上であっても経営管理ビザを取得できる可能性があります。
- 過去または現在において経営者としての事業実績がある
- これまでのキャリアを活かした事業プランがある
- 日本で事業を行える人脈がある、または日本語能力が備わっている など
そのため、これらの証拠書類を準備して経営管理ビザ申請に備えることで、60歳以上でも経営管理ビザを取得できるチャンスはあります。
経営管理ビザ申請は専門家に依頼しましょう
通常、60歳以上の経営管理ビザ申請手続きは、経営実績がない、あるいは事業計画が弱いことを理由に不許可になることが多く、難易度の高い申請手続きとなります。そのため、過去または現在の事業経験がある経営者は、その知識とノウハウを活かした申請書類を準備することが重要です。もし経営経験がない場合は、これまでのキャリアを棚卸しし、事業との関連性や事業計画の実現可能性を示すことがポイントになります。
その他にも、日本にいる子と一緒に暮らしたいだけではないかと疑われないよう、事業計画に関する疎明資料を入念に準備する必要があります。
弊所では、経営管理ビザ申請サポートを数多く行っておりますので、年齢に伴う経営管理ビザの申請に関して不明点や困った点がある場合は、お気軽にご相談ください！
