最短１年で永住申請をする方法とは！？日本での永住ビザを少しでも早く取得するための条件とは？

最短１年で永住申請ができるって本当？嘘じゃないの？

高度外国人材なら最短1年で永住ビザ申請ができる可能性があります！

日本は、優秀な外国人の受入れを促進するため、ポイント制を活用した出入国在留管理上の優遇措置を講ずる制度「高度人材ポイント制（高度専門職省令）」を平成２４年５月７日より導入しております。

高度人材ポイント制とは、外国人の活動内容を「高度学術研究活動」「高度専門・技術活動」「高度経営・管理活動」の3つに分類し、それぞれの特性に応じて「学歴」「職歴」「年収」などの項目ごとにポイントを設け、ポイントの合計が一定点数（70点）に達した場合に「高度外国人材」と認定されます。

高度外国人材に認定されると、色々な優遇措置を色々な優遇措置を受けることができます。その中に永住ビザに関する優遇措置もあり、以下のようになっております。

高度専門職省令に規定するポイント計算を行った場合に7０点以上を有している者

高度人材外国人として3年以上継続して本邦に在留していること。
3年以上継続して本邦に在留している者で、永住許可申請日から3年前の時点を基準として高度専門職省令に規定するポイント計算を行った場合に70点以上の点数を有していたことが認められること。

高度専門職省令に規定するポイント計算を行った場合に8０点以上を有している者

高度人材外国人として1年以上継続して本邦に在留していること。
1年以上継続して本邦に在留している者で、永住許可申請日から1年前の時点を基準として高度専門職省令に規定するポイント計算を行った場合に80点以上の点数を有していたことが認められること。

１は既に高度専門職のビザをもっている外国人向けの要件で、２は高度専門職のビザをもっていない仕事のビザのままの外国人向けの要件です。

つまり、ポイントの合計が70P以上ある場合は「最短3年」で永住ビザを申請することが可能であり、ポイントの合計が80P以上ある場合は「最短1年」で永住ビザを申請することが可能となっているのです！

そもそも日本の永住ビザとは？

永住ビザとは別名「永住権」ともいい、外国人が在留期間を制限されることなく日本に永住できる権利のことです。永住権を取得できると、少し面倒な在留期間の更新申請がなくなりますし、何より日本での信用を得られるという強力なメリットがあります。

日本での信用とは何か？具体的な例を挙げてみると、住宅ローンを借りられるということが挙げられます。一般的な就労ビザ（技術・人文知識・国際業務ビザ）では住宅ローンを組むことはできないと言われています。なぜならば就労ビザ（技術・人文知識・国際業務ビザ）は仕事のために日本に滞在するためにビザであり、就労ビザを持つ外国人が日本に住み続ける保証はありません。そのため、何十年という長い時間で返していく住宅ローンを借りる場合、永住権を持っていることが条件になっている銀行が多いようです。

もちろん、永住ビザの申請には「居住要件」以外にも「生計要件」や「素行要件」など様々な条件がありますので、ポイントの合計が80P以上あって1年を経過していた場合でも永住ビザの申請が不許可になることもありますが、一刻も早く永住ビザの申請をされたいという方は、現在の在留資格が、「高度専門職」ではなくてもポイントさえあれば高度外国人材とみなされるので、一度「ポイント計算表」を基にご自身のポイントを計算してみてはいかがでしょうか？

どのような外国人が80P以上を取得しているの？

ご自身のポイントを計算するにあたって、気になるのはどのような経歴が高度人材に含まれるのかではないでしょうか？今回は特別に、弊所に永住ビザ申請のご依頼を頂いた80P以上の方の経歴を以下でご紹介いたします。

フランス人女性Qさん（会社員）のケース【100P】

項目	詳細	ポイント
年齢	30歳	10
年収	2000万	40
保有資格	MBA	25
日本語能力	日本語能力試験Ｎ１合格	15
特別加算（世界大学ランキング）	マサチューセッツ工科大学（米国）	10

ポイント計算表では若ければ若いほど、年収が高ければ高いほど加点されます。また、世界の有名大学を卒業していたり、有名資格を保有していたりなども加点対象となっています。

フランス人女性Qさんの場合、申請時の年齢も30歳と若く、年収も1000万を超え、世界の有名大学を卒業し有名資格を取得、さらに日本語能力試験Ｎ１に合格しているため100Pという高いポイントになっています。

中国人男性Mさん（会社員）のケース【80P】

項目	詳細	ポイント
年齢	50歳	0
最終学歴	●●●●大学大学院（日本）	20
年収	800万	30
職歴	10年以上	20
日本語能力	日本の大学院の課程を修了	10

ポイント計算表では、申請時の年齢が40歳以上の場合加点されませんが、逆に40歳以上の方の場合は職歴で加点のチャンスが存在しています。また、日本語能力試験Ｎ１に合格していなくても、日本の大学を卒業又は大学院の課程を修了している場合は加点対象となっています。

中国人男性Mさんの場合、年齢は50歳で職歴が10年以上、年収が800万を超え、日本の大学院の課程を修了しているため合計80Pとなっています。

まとめ

これから、永住ビザ申請をする人向けにやるべきことをまとめてみました。

まずポイント計算表で今の点数を確認する
70P以上の場合は3年前、80P以上の場合は1年前の点数を計算する
現在と過去のポイントが、70P以上もしくは80P以上であることを確認する
現在と過去のポイント計算表と疎明資料を準備する
ポイント以外の永住要件を確認する

また、ポイント以外の特に重要な箇所として「公的義務（納税，公的年金及び公的医療保険の保険料の納付並びに出入国管理及び難民認定法に定める届出等の義務）を適正に履行していること」があります。簡単にいいますと、社会保険料金納付について厳しくチェックしますよという内容ですので、国民年金や個人住民税の滞納履歴はないよう対策しておいてくださいね！