アルバイト・パートタイマーって、帰化できるの？できないの？

帰化を考える際に、雇用形態は重要な要因となります

帰化を考える際に、雇用形態は重要な要因となります。アルバイトやパートタイマーの方々も、帰化申請手続きはできますが、その際にはいくつかの注意点を把握する必要があります。以下で、アルバイト・パートタイマーの方が帰化申請手続きを行うにあたってのポイントについてご説明します。

忘れてはいけない『帰化するための6つの条件』

日本には「国籍法」という法律があり、帰化申請の条件は国籍法第5条で定められております。また、国籍法第5条は、以下の6つの条件に分かれています。

・住所条件（国籍法第５条第１項第１号）
・住所条件（国籍法第５条第１項第１号）
・能力条件（国籍法第５条第１項第２号）
・素行条件（国籍法第５条第１項第３号）
・重国籍防止条件（国籍法第５条第１項第５号）
・憲法遵守条件（国籍法第５条第１項第６号）

この中で、アルバイト・パートタイマーにかかわってくるのが、『生計条件』になります。生計条件は次のように定められています。

・生計条件（国籍法第５条第１項第４号）
自己又は生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によって生計を営むことができること

内容をかみ砕いて説明すると、「自分もしくは自分と一緒に暮らしている家族の収入、または貯金で日々の生活を送ることが出来ること」という意味になります。

例えば、一人暮らしの場合、毎月、生活できるほどの収入が得られているのであれば、パートタイマー・アルバイト・派遣社員・契約社員・正社員どのような雇用形態であっても問題ありません。それどころか、全くの無収入でも生涯暮らしていくことのできる貯金があれば、生計条件をクリアしているということです。

ただし、申請先である法務局の担当官によっては、アルバイト・パートタイマー・派遣社員・契約社員の場合、収入に継続性がないとみなされてあまりいい顔はされませんが、それでも法律上は問題ありません。

また、帰化申請は家族単位で行うため、家族と一緒に暮らしているのであれば、自分に毎月生活できるほどの収入がなくても、家族に自分を含めた家族を養えるだけの収入（貯金）があれば、生計条件をクリアしているとみなされます。

帰化する時の落とし穴『国民年金』

アルバイト・パートタイマーにかかわってくるのが、『素行条件』になります。生計条件は国籍法によって次のように定められています。

・素行条件（国籍法第５条第１項第３号）
素行が善良であること

それがどうアルバイト・パートタイマーにかかわってくるの？と疑問を持たれるかもしれませんが、素行が善良であることという文章の中には「犯罪歴」「交通違反・交通事故歴」「納税状況」「健康保険・年金の納付状況」「その他の反社会的行為（暴力団をはじめとする反社会的勢力に属している・関りがある）」という意味が隠されています。その中でも、アルバイト・パートタイマーの場合、「健康保険・年金の納付状況」が一番引っかかりやすい落とし穴になっています。

条件を満たせば、アルバイト・パートタイマーでも社会保険（健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険）の加入義務が発生し、「健康保険・年金」が給与から天引きされるのですが、社会保険に加入できる条件を満たしていなかったり、勤務先が社会保険へ加入する必要がないとみなし、社会保険に加入させてくれないケースでアルバイト・パートタイマーをしている場合が多々あります。

そのため、アルバイト・パートタイマーの場合は国民健康保険と国民年金を自分で払わないとならないのですが、国民健康保険は日々の生活に直結しているためきちんと払っている人も多い反面、国民年金は未来のことということで支払っていない人も多く、帰化申請をする段階になって慌てる人も少なくありません。

立ちふさがる年金問題。じゃあどうすれば帰化申請できるの？

万が一、国民年金を支払っていなかった場合、過去1年分を支払えば帰化申請できるとされています。また、国民年金保険料を納めることが経済的に困難な場合、収入によって「全額免除」「4分の3免除」「半額免除」「4分の1免除」という手段をとることができるため、国民年金保険料が幾らか免除されていても、その分をきっちり納めていれば、帰化申請を進めることが出来ます。

これまで、アルバイト・パートタイマーの帰化申請事情についてご説明しておりましたが、帰化申請をしたいと考えられているのなら、この機会に帰化申請のスペシャリスト・行政書士に帰化申請の相談をしてみませんか？

弊所は全国各地から帰化申請に関するご依頼をいただいており、帰化申請をするうえで注意するべき内容や把握しておきたいポイント「毎月の収入は○○万円だけど、これで本当に帰化できるの？」「アルバイトを掛け持ちしているけど大丈夫？」という、非常に気になる内容まで全てご回答させていただきます。帰化申請に関するノウハウも豊富にありますので、お客様の持つ帰化申請の不安を少しでも解消し、万全の状態で帰化申請に臨んでもらえるようサポートさせていただきます！！

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