帰化人について記述します。
帰化人は、日本史の用語では、古代において大陸から日本に移住し定住するようになった人々、およびその子孫のことを言います。しかし、第二次世界大戦後、戦前の皇国史観への反省と植民地統治の是非をめぐる政治的な論争を背景に、「帰化人」という語には、日本中心的な意味合いを含む等とされ、不適切な用語として、数十年前から「渡来人」という語を使うように変わりました。ただ、「渡来」には単に渡ってやって来たという語義しかなく、「帰化」を用いた方が適切だとする見解もあり、学術研究上の議論は現在も続いています。