学生が帰化申請をするには？そもそも、できる・できないの？

学生が帰化申請をするには？そもそも、できる・できないの？

学生だと1人で帰化申請ができる？できない？

ただでさえややこしい帰化申請。いざ帰化申請を始めようとしても、インターネット上にあらゆる情報が溢れ、必要な情報を見つけるのに苦労されている方も多いのではないでしょうか？今回は、帰化申請のプロ・行政書士が｢学生が帰化申請をするには？そもそも、できる・できないの？｣をテーマにお話させていただきます。

帰化に関するよくある誤解~学生編~

よく、「自分は帰化をしたいけど、親が帰化をする気がない。社会人になってから帰化をしたい」という声を耳にしますが、確かに18歳未満の未成年は独りで帰化申請をすることはできません。しかし、18歳を越えていれば「学生」だからといって帰化申請できないわけではなく、在学中でも帰化申請することは可能です。

逆に言ってしまうと、高校を卒業してすぐ働いていても、18歳になるまでは独りで帰化申請をすることはできません。

学生のうちに帰化申請をするなら、親と一緒に暮らしている場合、親に生活費を支援してもらっている場合は親の協力が必要不可欠です。

また、未成年だけどなるべく早く帰化申請を進めたいと考えているなら、帰化申請は書類を集めるのにも、作成するのにも時間がかかります。そのため、18歳の誕生日3か月前くらいに申請先である法務局へ一回相談に行き、18歳の誕生日が来たら帰化申請をできるように用意するとよいでしょう。

復習しよう！帰化申請の条件

帰化申請（帰化許可申請）とは、日本に住んでいる外国人が日本国籍をとるための手続きのことを指しますが、日本に住んでいるからといって誰でも帰化申請できるわけではありません。帰化申請の基本条件は「国籍法」という法律によって決められています。

国籍法には、帰化申請をするための条件がいっぱい記載されていますが、その条件の一つに「二十歳以上で本国法によって行為能力を有すること」という条件があります。「本国法」とは、本人の国籍のある国の法律のことを指します。また、「行為能力」とは契約などの法律行為を独立して有効に行うことができる能力のことを指します。

要するに、帰化しようとしているのが中国人であれば、中国の法律上でも成人年齢に達している必要があるし、帰化しようとしているのがベトナム人であれば、ベトナムの法律上でも成人年齢に達している必要があるということです。

じゃあ、絶対に18歳にならないと帰化申請できないの？と疑問に持たれるかもしれませんが、特殊な条件をクリアすることによって、18歳未満でも帰化申請をすることが可能になります。

18歳未満でも帰化できる特殊な条件とは？

18歳未満でも帰化できる特殊な条件とは、国籍法第八条というところに記載されています。

第八条　次の各号の一に該当する外国人については、法務大臣は、その者が第五条第一項第一号、第二号及び第四号の条件を備えないときでも、帰化を許可することができる。
一　日本国民の子（養子を除く。）で日本に住所を有するもの
二　日本国民の養子で引き続き一年以上日本に住所を有し、かつ、縁組の時本国法により未成年であつたもの
三　日本の国籍を失つた者（日本に帰化した後日本の国籍を失つた者を除く。）で日本に住所を有するもの
四　日本で生まれ、かつ、出生の時から国籍を有しない者でその時から引き続き三年以上日本に住所を有するもの

条文（文章）だけ読んでいると、何が何だかさっぱりですが、要するに「親が日本人」「（未成年の状態で）日本人の養子・特別養子縁組をする」「元日本人」「生まれた時から無国籍」だと、未成年でも帰化ができるというわけです。

ちなみに、外国人の父、外国人の母をもつ子ども（未成年）が親と一緒に帰化申請をすると帰化申請ができるのは、親も帰化申請をするなら「親が（将来）日本人（になる）」という条件に当てはまるからです。

学生時から帰化申請の準備をしたいなら？

学生の帰化申請についてご紹介しましたが、いかがでしたか？

ただでさえややこしい帰化申請、無理に自分でやるよりもその道のプロにお願いするほうが、手続きをスムーズに進めることができます。

帰化申請をしたいと考えられているのなら、この機会に帰化申請のスペシャリスト・行政書士に帰化申請の相談をしてみませんか？弊所は全国各地から帰化申請に関するご依頼をいただいており、帰化申請をするうえで注意するべき内容や把握しておきたいポイントなど、気になる疑問をプロの専門家がしっかりご回答させていただきます。帰化申請に関するノウハウも豊富にありますので、お客様の持つ帰化申請の不安を少しでも解消し、万全の状態で帰化申請に臨んでもらえるようサポートさせていただきます！！