東京都にお住まいの中国人女性から永住ビザ申請のご依頼を受けました。
約12年前に留学ビザで来日し、来日から12年以上経過したため、永住ビザを申請したいという事例です。
この方は、中国の専門学校を卒業後、日本語学校に通うため留学ビザで来日され、現在は訪日旅行専門の旅行会社で働かれています。今回の申請にあたり、とある事情から過去5年間の内、2年ほど年収が300万円を下回っている時期があるとして、ご友人からの紹介を通して弊所にご依頼を頂きました。
担当者
永住ビザ申請では、独身者の場合、300万円以上が必要な年収とされています。
注意
個人を特定できないよう多少の修正や加工を施しております。
永住ビザ申請の内容
来日から永住ビザ申請までの経緯
来日
2010年5月
東京都にある日本語学校に通うため留学ビザで来日（日本語学校卒業後、観光専門学校へ進学）
就職
2014年3月
就職に伴い、技術・人文知識・国際業務ビザへ変更
永住許可申請
2023年7月
永住ビザの申請書類一覧表
申請人に関する資料
- 永住許可申請書
- 永住許可申請理由書
- 履歴書
- 住民票
- 在籍証明書
- 給与所得の源泉徴収票の写し
- 年収等確認表
- 特別区民税・都民税 課税証明書（5年分）
- 特別区民税・都民税 納税証明書（5年分）
- 納税証明書（その3 未納税額のない証明用）
- 健康保険 被保険者証の写し
- パスポートの写し
- 在留カードの写し
- 被保険者記録照会回答票
身元保証人に関する資料
- 身元保証書
- 在留カードの写し
その他の資料
- 勤務先のホームページ写し
- 了解書
- 申請書類について
プロの視点でチェック
永住ビザ申請のポイント
- 特になし
- 年金保険料の遅延・滞納
- 年金免除期間がある
- 健康保険料の遅延・滞納
- 住民税の遅延・滞納
- 年収に不安がある
- 産休・育休期間がある
- 扶養人数が多い
- 法律違反がある
- 資格外活動違反がある
- 14日以内の届出をしていない
- 在留資格と活動内容が一致していない
- 居住要件に不安がある
- 就労要件に不安がある
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去のビザ申請で記載した内容を覚えていない
- 過去に永住ビザ申請が不許可になっている
- 同居の家族に上記いずれかの問題がある
- その他
先生の解説
年収に不安がある
永住ビザ申請では、直近5年間の年収が審査され、独身の方の場合は最低300万円以上が必要とされています。今回の方の場合、直近の年収は400万円以上となっていますが、コロナ禍にあたる2020年と2021年の年収が250万円前後と大幅に減少しています。そのため、その旨を説明する年収等確認表を弊所独自に作成し、提出しております。
先生のコメント
担当者
通常であれば、永住ビザ申請に必要な年収とされる300万円が5年以上継続するまで申請を待っていただくところですが、コロナ禍という特殊な事情があることと、コロナ禍前後の年収が400万円以上あり、直近5年間の平均年収が300万円以上あることから、許可になる可能性があると判断し永住ビザ申請を行っております。
関連リンク
ページ番号：S-00005072
