東京都にお住まいの中国人男性から永住ビザ申請のご依頼を受けました。
約15年前に日本語学校に入学するため留学ビザで来日し、友人から弊所を紹介されたため、永住ビザを申請したいという事例です。
この方は、日本の大学院を卒業後、日本の企業に就職し、現在は技術・人文知識・国際業務ビザで働かれています。年収は約500万円、貯金額も約1300万円以上ある方でしたが、約6年前に2年間ほど中国に赴任していたことが原因で過去に永住ビザ申請が2回不許可になっているという経歴の方でした。
永住ビザ申請では日本への定着性も審査されます。過去2回の不許可理由としては、2年間ほど中国に赴任していた期間があり定着性がないというのが主な理由でした。
永住ビザ申請の内容
来日から永住ビザ申請までの経緯
2008年3月
神奈川にある専門学校に通うため留学ビザで来日
(専門学校卒業後、関東にある大学の工学部に研究生として入学。研究生終了後、大学院に進学 )
2012年10月
電子部品製造メーカーへの入社にともない、技人国ビザへ変更
2017年5月~2019年12月
2020年7月
技人国ビザから高度専門職ビザへ変更(70P)
2021年11月
2023年2月
永住ビザの申請書類一覧表
申請人に関する資料
- 永住許可申請書
- 履歴書
- 永住許可申請理由書
- 住民票
- 給与所得の源泉徴収票の写し
- 市民税・都民税 課税証明書(3年分)
- 納税証明書(3年分)
- 納税証明書(その3 未納税額のない証明用)
- 預金通帳のコピー
- パスポートの写し
- 在留カードの写し
- 健康保険 被保険者証の写し
- 被保険者記録照会回答票
高度専門職ポイントに関する資料
- 在留資格「高度専門職」に係る計算結果通知書の写し
- 高度専門職ポイント計算表 2 通
- 高度専門職ポイント計算の各項目に関する疎明資料
・学位記の写し
・申請人の年収等確認表
・在籍証明書
・日本語能力認定証(N1)の写し
・加点対象となる大学一覧(世界大学ランキング)の写し
身元保証人に関する資料
- 身元保証書
- 運転免許証の写し
その他の資料
- 通知書の写し
- 海外出向に関する資料
・社長通達 第XXXX号(組織変更、人事異動及び出向の件)の写し
・社長通達 第XXXX号(人事異動の件)の写し - 会社案内の写し
- 了解書
- 申請書類について
プロの視点でチェック
永住ビザ申請のポイント
- 特になし
- 年金保険料の遅延・滞納
- 年金免除期間がある
- 健康保険料の遅延・滞納
- 住民税の遅延・滞納
- 年収に不安がある
- 産休・育休期間がある
- 扶養人数が多い
- 法律違反がある
- 資格外活動違反がある
- 14日以内の届出をしていない
- 在留資格と活動内容が一致していない
- 居住要件に不安がある
- 就労要件に不安がある
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去のビザ申請で記載した内容を覚えていない
- 過去に永住ビザ申請が不許可になっている
- 同居の家族に上記いずれかの問題がある
- その他
過去に永住ビザ申請が不許可になっている
過去2回の不許可理由としては、2年間ほど中国に赴任していた期間があり定着性がないというのが主な理由でした。中国赴任後は、長期間の出国はないとのことです。
その他
今回の申請にあたり、過去2回の不許可理由が定着性がないとのことでしたが、記憶があいまいとなっていたまま作成した履歴書の説明及び中国への出向派遣が私的な理由によるものではないことを丁寧に説明した結果、不許可原因が解消されたことあり、無事に3回目の永住ビザ申請にて永住ビザを取得することができました。
先生のコメント
過去に長期間の海外赴任がある方が永住ビザ申請を行う場合、海外赴任が私的な理由によるものではないことを丁寧に説明することで許可になることがありますので、あきらめずにまずは弊所までご相談ください!
関連リンク
ページ番号:S-00002417