東京都にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
インドで暮らしているインド人夫との結婚手続きが日本とインドで完了し、日本で一緒に暮らしたいため、インド人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様がI国に留学中に出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。出会ってから結婚までの交際期間が7年以上あることから、夫婦関係に関しては心配ありませんでしたが、奥様とご主人が出会った際にご主人がインド人女性と結婚されていた点と奥様がインドから帰国してすぐであり派遣社員として就職したばかりの点をどう説明するかが今回の申請のポイントでした。
結婚ビザ申請といっても、初婚同士ばかりではありません。片方もしくは両方に離婚歴があるご夫婦からのご依頼も多数いただいております
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2011年3月
日本人妻がI国留学中にS島内のレストランにてインド人夫と出会う
2012年4月
インド:2018年2月
日本:2018年3月
2019年11月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書及び日本語訳文
- 身元保証書
- 住民票
- 在職証明書
- 課税証明書及び納税証明書に関する補足説明書
- 就業条件明示書兼労働者通知書の写し
- 見込収入の計算表
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
追加身元保証人(義父:***)に関する資料
- 身元保証書
- 住民票
- 履歴事項全部証明書
- 平成31年度市・道民税所得(課税)証明書
- 平成31年度納税証明書
- 平成30年度納税証明書
預金残高証明書
その他の資料
- 返信用封筒
- 在留資格認定証明書交付申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
離婚歴に不安要素がある
結婚ビザ申請の場合は、申請人と日本人配偶者の結婚歴も審査の対象となります。今回の場合、インド人夫に離婚歴があり、前妻との婚姻中に日本人妻と交際を始めその後離婚しています。社会通念上、不倫・浮気行為は許されない行為であり結婚ビザの審査でも変わりありません。そのため、結婚ビザ申請でも下手に離婚歴は隠さず、なぜそのような行動をとったのか、前妻との夫婦関係はどうだったのか、といった点を誠実に伝え今回の結婚が真実であることをアピールました。
夫婦の収入が少ない
今回の申請では、日本人妻が直近までインドで暮らしており、派遣社員として転職したばかりということだったので、日本人妻の父親に追加身元保証人として協力していただいています。また、転職したばかりということもあり、日本人妻の収入を証明する資料として就業条件明示書兼労働者通知書の写しと見込収入の計算表を添付しています。
先生のコメント
離婚歴に関しては概ね1~2回程度であれば審査にそこまで影響はありませんが、外国人配偶者との結婚を短期間で複数回繰り返していると、偽装結婚の疑いありとして審査に影響があるので要注意です。
関連リンク
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