愛媛県にお住まいの日本人女性から結婚ビザ申請のご依頼を受けました。
オーストラリアで暮らしているオーストラリア人夫との結婚手続きが日本で完了し、これから日本で一緒に暮らすため、オーストラリア人夫の結婚ビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様が英語をご主人が日本語を勉強するため登録していた語学交換アプリにで出会い交際を続けたすえに結婚に至っております。お互いにオーストラリアと日本を行き来しながら、両家への結婚の挨拶を済ませ結婚式も行っているなど、偽装結婚を疑う余地はありません。ただし、ご主人が仕事を辞めて来日されるご予定であり、奥様も事情があって無職のため、奥様と同居しているお父様に追加の身元保証人として協力していただいております。

奥様のご事情としては、会社の上司からパワハラを受けうつ病を発症し障害厚生年金を受給中というご状況でした。将来的には復帰したいと考えられていたものの、まだまだ療養中とのことでした。
ご夫婦の結婚ビザ申請の内容
出会いから結婚ビザ申請までの経緯
2018年3月
日本人妻とオーストラリア人夫が語学交換アプリを通して出会う
2019年1月
日本:2021年1月
オーストラリア:未手続
2021年3月
結婚ビザの申請書類一覧表
ご夫婦に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 質問書
- 申請理由書
- パスポートの写し
- 戸籍謄本
- 結婚証明書の関する補足説明書
- 身元保証書
- 住民票
- 令和2年度(令和元年分)市県民税所得課税証明書
- 平成31年度 納税証明書
- 令和2年度 納税証明書
- 年金受給額に関する資料
- 残高証明書
- 夫の預金残高を証する資料
- 夫婦の写真
- 夫婦のチャット履歴
追加身元保証人(義母:***)に関する資料
- 身元保証書
- 在籍証明書
- 令和2年度 市県民税所得課税証明書
- 平成31年度 納税証明書
- 令和2年度 納税証明書
- 残高証明書
その他の資料
- 返信用封筒
- 申請書類について
プロの視点でチェック
結婚ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、オーストラリア人夫が短期滞在ビザで来日中に日本で先に結婚したという状況でしたが、オーストラリア側でも日本での結婚が正式な結婚として扱われこれ以上手続きを行うことができないため、オーストラリアから発行された結婚証明書がない旨を記載した補足説明書を添付しております。
夫婦の収入が少ない
今回のように夫婦がどちらも無職の場合は、日本で安定した生活が送れないとして不許可になるという問題があります。今回の場合は、奥様が毎月一定額の障害年金を受給されておりましたが、安定した収入があるとみなされるかどうか微妙なラインだったため一緒に暮らされているお義母様(会社員)に身元保証人としてご協力いただいております。また、収入がないためこれからも実家で暮らし、支出をできるだけ抑えるという事情を丁寧に説明しました。
先生のコメント

今回のお客様は無事に許可が出たというご報告を頂いておりますが、無職の場合は、結婚ビザ申請の審査が厳しくなることを十分に理解ししっかり対策したうえで申請に臨みましょう。
関連リンク
ページ番号:S-00001815