山形県にお住まいの日本人男性から配偶者ビザ申請と定住者ビザ申請のご依頼を受けました。
国際結婚サイトで知り合ったウクライナ人妻との結婚手続きが完了したため、妻と連れ子のビザを取得したいという事例です。
このご夫婦は、奥様の連れ子も一緒に呼び日本で暮らすことをご希望されていたので、奥様と連れ子様の同時申請を行っています。今回のビザ申請にあたり、ご夫婦が国際結婚サイトで知り合っている点と連れ子の年齢が18歳である点が問題でしたが、夫婦関係が良好であることやどうしても連れ子を呼びたいことを中心に、丁寧に書類を作成したことで無事にビザを取得することができました。
2022年4月の成年年齢引き下げとともに、日本に呼べる連れ子の年齢が17歳まで(※18歳の誕生日前まで)となっておりますのでご注意ください!
定住者ビザ申請の内容
定住者ビザ申請に至るまでの経緯
2003年10月
ウクライナ人母とウクライナ人父の間に生まれる
2018年10月
父母の離婚が成立する(※連れ子の親権は母になる)
2020年11月
ウクライナ人母が日本人男性と再婚
2021年7月
申請書類一覧表
申請人に関する資料
- 在留資格認定証明書交付申請書(2名分)
- 質問書
- 申請理由書(2名分)
- パスポートの写し(2名分)
- 出生証明書及び日本語訳文
- 戸籍謄本
- 結婚証明書に関する補足説明書
- 身元保証書
- 住民票
- 所得税及び復興特別所得税の確定申告書B の写し
- 市・県民税(所得・控除・課税)証明書
- 納税証明書
- 預金通帳の写し
- 夫婦のチャット履歴
- 夫婦のメール履歴
その他の資料
- 返信用封筒
- 申請書類について
プロの視点でチェック
定住者ビザ申請のポイント
- 特になし
- 実質的な婚姻期間が3年以下
- 安定した収入がない
- 日本人の実子がいない
- 日本人の実子の親権・監護権がない
- 日本人の実子を養育していない
- 14日以内の届出をしていない
- 海外の親権証明書がない
- 海外の扶養証明書がない
- 17歳の誕生日を過ぎている
- 法律違反がある
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 身元保証人の保証力に不安がある
- その他
17歳の誕生日を過ぎている
連れ子が高校に入学するような年齢(15歳~)である場合、親とどうしても一緒に過ごす必要がある年齢ではないと判断されるため審査が厳しくなる傾向にあります。また、15歳以上となると就労可能な年齢であることもあり、労働目的(金銭目的)のための偽装申請を疑われる傾向が強いです。
そのため、今回の申請にあたり、連れ子と日本で一緒に暮らしたい理由を丁寧に説明するとともに、親子一緒に暮らすことが一番の目的であり労働目的(金銭目的)ではないということをアピール致しました。
配偶者ビザ申請のポイント
- 特になし
- 両国の結婚証明書がない
- 夫婦ともに海外在住
- 出会ってから結婚までの期間が1年以下
- ネットのやり取りだけで直接会ったことがない
- 20歳以上年齢差がある
- 離婚歴に不安要素がある
- 出会い方に不安要素がある
- 夫婦の収入が少ない
- お互いの家族が結婚のことを知らない
- 夫婦が日本で別居
- 2人だけでコミニュケーションが取れない
- 法律違反あり
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去に結婚ビザ申請が不許可になっている
- その他
両国の結婚証明書がない
結婚ビザ申請の場合は、提出書類として「日本人の方の戸籍謄本(全部事項証明書)」「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が求められています。今回の場合は、日本側の結婚手続きを終え、ウクライナ側でも結婚手続きを行おうとしたところ、新型コロナウイルスの影響でウクライナへ渡航することが出来ない状態であり「申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書」が提出できないため、その点をしっかり書面で伝えました。
先生のコメント
ご依頼者様の職業が農家であるため、職業を証明する資料として所得税及び復興特別所得税の確定申告書B の写しを提出しております。
関連リンク
ページ番号:S-00002476