福岡県にお住まいの中国人女性から高度専門職ビザ申請のご依頼を受けました。
約8年前に来日し、現在は技術・人文知識・国際業務ビザを持って日本で働いているが、実務経験年数が5年を超え、高度人材に該当することになったため、高度専門職ビザ申請をしたいという事例です。
高度専門職ビザ申請では、高度人材ポイントが何点以上あるか?が審査で一番重要になります。今回の方の場合は、日本の大学院を卒業されており、職歴が5年以上、年齢が35歳未満で日本語能力認定書(N1)に合格している他、現在の契約機関が中小企業基本法に規定する中小企業者で、試験研究費及び開発費の合計金額が、総収入金額から固定資産若しくは有価証券の譲渡による収入金額を控除した金額(売上高)の3%超、文部科学省が実施するスーパーグローバル大学創成支援事業(トップ型及びグローバル化牽引型)において補助金の交付を受けている大学を卒業しているという状況だったため、ポイント計算の結果80点以上の点数がありました。
文部科学省が実施するスーパーグローバル大学創成支援事業(トップ型及びグローバル化牽引型)において補助金の交付を受けている大学については「スーパーグローバル大学創成支援:文部科学省」をご確認ください!
高度専門職ビザ申請の内容
高度専門職ビザ申請に至るまでの経緯
2022年3月
日本にある国立大学大学院の経済学研究科を卒業
2018年8月
食品加工機械メーカーに勤務
【学歴】25点
【職歴】10点
【年齢】10点
【特別加算】40点
2022年3月
申請書類一覧表
申請人に関する資料
- 在留資格変更許可申請書
- 履歴書
- 在留資格変更許可申請理由書
- 給与所得の源泉徴収票の写し
- 市県民税 証明書
- パスポートの写し
- 在留カードの写し
高度専門職ポイントに関する資料
- 高度専門職ポイント計算表
- 高度専門職ポイントの各項目に関する疎明資料
・学位記及び日本語訳文の写し
・学士学位証書の写し
・成績証明書及び日本語訳文の写し
・在籍証明書
・在職証明書(前会社の分)
・在職期間証明書(前々会社の分)
・給与支払見込証明書
・決算報告書の写し
・販売費及び一般管理費明細書の写し
・スパーグローバル大学創成支援採択校の写し
・日本語能力試験 合否結果通知書及び日本語能力認定書(N1)の写し
所属(契約)機関に関する資料
- 給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表の写し
- 履歴事項全部証明書
- 組織図の写し
- ホームページの写し
その他の資料
- 申請書類について
プロの視点でチェック
高度専門職ビザ申請のポイント
- 特になし
- 高度専門職1号(イ)の申請で相当程度の研究実績がない
- 高度専門職1号(ロ)の申請で年収300万円未満である
- 高度専門職1号(ハ)の申請で年収300万円未満である
- 年齢が40歳以上である
- 最終学歴が海外の大学である
- 海外の資格を所持している
- 日本語を喋れるが日本語能力認定書(N1)を所持していない
- この先1年の年収が減る見込みがある
- 高度専門職ビザ取得後に転職する予定がある
- 過去のビザ申請で嘘の記載がある
- 過去にビザ申請が不許可になっている
- 過去のビザ申請で記載した内容を覚えていない
- その他
ワンポイントアドバイス
今回の申請にあたり、実務経験年数がギリギリ5年以上という状況だったため、実務経験年数が5年以上あることを証明するための資料として在籍証明書、在職証明書(前会社の分)、在職期間証明書(前々会社の分)を提出しております。
先生のコメント
今回の方は、はじめに永住ビザ申請のご相談を頂きましたが、すぐに永住ビザ申請をすることができなかったため、一旦、高度専門職ビザへの変更をすすめ、その後、永住ビザ申請をしております。
関連リンク
ページ番号:S-00004065